俺の名は松永(まつなが)勘太(かんた)、区役所の地域化に勤めている。俺には仲の良い幼馴染がいて、今年は皆で小旅行に出た。一人は前田琴音(ことね)、俺のパートナーだ。あと二人は遠山源太と、加藤 雅(みやび)で、この二人もパートナーだ。
初日は
鹿児島に泊まり、翌日は串木野に泊まった。そして、甑島(こしきじま)でのバカンスが始まった。
一日目の夜のことだ。一日中泳いだ疲れが出て、夕食を終えた俺たちはそれぞれの部屋に引き上げた。とはいってもまだ十分に若い俺たちは、満天の星に見守られながら絡み合った。満足感と倦怠感に包まれて、俺たちは真っ暗な海を眺めていた。激しい地震が襲ったのはその直後だった。揺れの収まるのを待って身支度を整えた俺は、隣の源太の無事を確かめ、身支度を整えるよう言いつけたのだが、琴音の悲鳴で部屋へ戻った。すると、暗黒の海原に白い線が横いっぱいに延びていて、それが俺たちに向かって押し寄せてきた。
ところが、津波が岸を噛もうとした瞬間に異変がおこった。すべての出来事が逆転しているのだ。映像も、行動も、音声さえも。
俺は、そうして二ヶ月という時を遡ったのだ。
一番に味方になってくれたのは琴音だった。そして、俺が予言した事件をきっかけに源太と雅も味方になった。また、その縁で事情を調べに着た木下が味方になり、彼の説得で危機管理室が動き出した。というのも、俺が巨大地震と津波を予言したからだ。発生時刻も、およその震源域もズバリと示していたからだ。そうさせるに足る実績は、夢で見たことが次々に現実となっていることで十分だった。
国の機関に組み込まれた俺たちは、一人でも犠牲者を出さないよう奔走を始める。が、世間は俺たちの声に耳をかそうとしない。ジレンマを感じながらできるだけの措置を講じ、やがて運命の日を目前にする。
夢でみたとおりに物事が進み、そして決定的な場面に遭遇する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-18 16:15:22
82763文字
会話率:52%
夢の最後はいつか見れるだろうか?
最終更新:2016-01-21 22:13:25
797文字
会話率:4%
言葉を喋れない少女の依頼。
それは王国と敵対する非人同盟領内の都市モニテリへ少女を送り届けること。
亜人・獣人差別から生じる王国と同盟の終わらない戦争下において、不可能に近い難度の依頼だった。
その依頼を請けた冒険者ジャックは、
少女と共にモニテリを目指す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-13 06:23:59
174963文字
会話率:25%
不思議の国のアリスをモチーフにしたお話。
最終更新:2015-12-05 00:40:04
690文字
会話率:8%
源由真は幼い頃から同じ夢をよく見ていた。
広い森の中を1人の人を求めてさまよい続ける。
ようやく見つけて伸ばした手は、何時もあと少しで届かない。
過去から続く想いは時を越え、今再び動きだす。
あの人にまた逢うために
最終更新:2015-11-18 00:29:12
3427文字
会話率:25%
ある日、姫君は《夢》を見た。仮面を被った軍人が奴隷達を従わせる悲惨な悪夢。魔物が住みつく無人島、その中央にある五つの塔から《神の宝石》を持って帰って来い――――という悪夢の物語を。
姫の名はローゼ・F(エフ)・ブレイラント。
カナリア色の
髪にバラの花より赤いと唱われる瞳の色が印象的な十六歳の娘。
そして、夢の中で夢見たものは現実の世界に生み出してしまう特別な能力を持っていた。
彼女の父、ブレイラント第十六第国王が君臨する国の名はクライン・ダート帝国。小規模な国家に境界線を隔てて、ブレイラント側の一般国民と、魔術師ハイリンリヒト側の術者達がそれぞれの領地に暮らしていた。そして、魔術師シュヴァルツとローゼが見合いをする破目になった時から、ローゼの歯車は狂い始めてしまう。
実のところ、ローゼには愛している人がいた。レーゲン・マージェスという帝国唯一の医学者。優しく、寛大で、正義感の強い彼はローゼの支えとなっていた。
――――――しかし、状況が変貌したのはその年の冬。
前触れのないブレイラント国王の突然の薨去。
同時期に行方不明となるレーゲン。
術師達が宮殿へ攻め入ったのは間もない事だ。領土も権力も全てを奪われローゼは幽閉される。何もかも失い、絶望の果てに全てを諦めた時だった―――、シュヴァルツが施錠を外して目の前に現れる。術師の城へローゼを連れて行くと、彼は不器用に寵愛するように接した。
こんな夢のような日々が続けばいい……と願った数日後、
シュヴァルツは「愛してる」と告げて裏切った。
彼は言った、《神の宝石》を実現させる為にローゼの能力を利用したと。
《悪夢》を実現させた重罪を償う為、奴隷達を救出する為、すべてを壊した犯人への雪辱を果たす為にローゼは悪夢の中で戦うことを決意する。
夢の果てに待ち受ける、全ての真実に直面しながらも。
かくして―――――、この話は若き姫君が、王女になるまでの真冬の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-28 18:47:53
117801文字
会話率:40%
30歳間近で童貞のいわゆる現代の魔法使いと呼ばれていた男、大空翔はひょんなことから死んでしまったらしい。そうして、転生してしまった世界『アナザーワールド』で本当の魔法使いになってしまう。
最終更新:2015-08-10 07:00:00
2366文字
会話率:30%
かつて、大きな戦争があった。
人が死に果て、建物が崩れ果て、国が荒れ果てた。
それから数世代ほど経った今、砂漠を一台の車が走っていた。
二人の男女を乗せたそれは、当てのない旅をしていた。
もはや廃れたクラシック音楽を鳴らしながら、その車は
走り続けていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-18 18:00:00
5445文字
会話率:31%
この作品は他サイトの自作品の加筆修正した転載です。
魔力を吸う金属「鉄」の出現によって、魔法の時代が終わりを告げてから長い時が過ぎた。
黒ずくめに銀髪金目の少年が、聖エルタナ王国のとある街へとたどり着く。
門番に詰め寄られた彼を助
けた少女、ミーナ。
彼女の問いに、彼はレイルと名乗り、墓参りに来たのだと告げる。
街を歩く二人の背後に、忍び寄る影――
呪われた生命と、かつて見た夢の果ての物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-28 22:07:46
14165文字
会話率:55%
「あたし」は14歳のとある海外在住少女。自分が異常だと虐められており、そのことから異常がなにか、普通がなにかを疑問に思う。
最終更新:2014-07-28 12:40:03
1150文字
会話率:21%
荒れ果てた時代の中で、太平の世を目指してかけぬけた男たちの群青を描く。男達は夢の果てに何を見るのか。
最終更新:2013-09-15 17:14:29
15796文字
会話率:44%
「俺は《バケモノ》なんだ」
自分にそう言い聞かせ、それでも誰かの為に生きようとする少年、終夜
平々凡々と過ごしながらも、人一倍優しい心を持つ普通高校生、優一
今まで接点のなかった2人だが
とある事件で2人は出会う
「《バケモノ》の俺で
も誰かを救いたい」
その一心に終夜は歩き続ける
「終夜は《バケモノ》なんかじゃない。僕の友達だ」
優一は終夜の友達であり続けることを望む
日常生活を送りながらも2人は否応なしに戦い巻き込まれていく
終夜の本当の力とは?
優一の隠された力とは?
2人の少年と2人の少女の紡ぎ出す運命は一体どこへ向かうのか?
悲しき幻想の夢の果て
そこには何が広がっているのか?
注意
残酷な表現があります
そういった表現の苦手な方はご注意下さい
戦闘描写が苦手なのでうまく表現出来ないかもしれませんが頑張ります
とあるサイトで投稿していましたが、此方に転載しようと思います折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-14 01:05:12
128461文字
会話率:26%
永遠(とわ)は近頃、同じ夢ばかりを見続ける。初めはただの夢だと思ってあまり気にしなかったのだが……。
12月20日
執筆が止まってから5ヶ月も経っているのに、私の作品を読んで下さった方々、本当に有難う御座いました。
続きを書こうにもあまり
の自分の表現力の無さに戸惑っております。
少しでも改善できるように一度、全てを書き直させて頂こうと思います。
誠に勝手な行為で申し訳御座いません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-07-05 04:08:13
17852文字
会話率:51%