大学生、橘啓吾は閉塞感を感じていた。夢も未来も見えない世界に鬱屈し、生きる実感を求めていた青年は、ひょんなことから異世界に行くことになってしまった。そこで出会った一人の少女が啓吾の運命を大きく変えることになる。家族の温かみと安息の地を得て
、閉じていた啓吾の心が大きく花開く。
争乱へと巻き込まれていく異世界を祖父から受け継いだ剣の腕と軍学を頼りに渡り歩き、数多の戦場に身を投じた啓吾はやがて敵味方から畏怖を込めて”軍神《マルス》”と呼ばれるようになっていく。生と死が交錯する乱世に啓吾はいったい何を見出すのか。
※豆腐メンタルの作者は皆様の温かい声援をエネルギーに執筆しております。ぜひとも感想、評価、ブックマークなどしていただきますと喜びのあまり三倍速で執筆が進みます。割とマジです。ほんとに速くなります、不思議です、はい。
※トラックバック、朗読その他大歓迎です。拙い作品ですが一人でも多くの方に共有していただけると幸いです。
※pixivの方でも同時掲載を始めました。なお、内容等に変更は一切ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-14 20:07:05
235109文字
会話率:42%
時は印暦二一一五年冬。場所は、開国間もない日之本帝国。
宍粟探偵事務所に、埒外の事件が持ち込まれた。
養父医師の家から、曰くつきの香炉が消えた。養父夫人のお茶会後、香炉が自ら歩き、客人の荷物に紛れたのか、盗まれたのか。
秘かに香炉を
見つけ出し、回収して欲しいと言う依頼だった。
宍粟探偵は、人間の泥棒ならまだしも、付喪神の香炉を連れ戻せとは……と頭を抱えたが、他に仕事がない為、引受けた。
推理ではなく、情報を使う探偵の話。そんな訳で、「推理小説」ではありません。
「野茨の血族」や「虚ろな器」の百年くらい前の話。
日之本帝国に来た直後で、まだ言葉がわからない「虚ろな器」の〈双魚〉先生も後で登場します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-30 12:00:00
98964文字
会話率:38%
舞台は昭和七年の帝都東京。
未だ豊かな自然に囲まれた世田谷に、とある旧家の病院が存在した。
結城啓之助(ゆうき けいのすけ)は叔父が経営するその病院に、戦地で負った傷を癒しに訪れる。
七年振りに会う結城家の人々の変貌ぶり、病院内で起き
る奇妙な出来事。
「この屋敷はどこかおかしい」
暇を持て余していた青年は、興味も手伝いある頼まれごとを引き受け調査を始めた。
──それはやがて禍々しい真実へと、彼を導く事となる。
※携帯閲覧では改行が入ります。PCからはPDF推奨※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-14 22:00:00
64302文字
会話率:45%
昭和の元号を迎えて七年、庭師の亮は得意先のお屋敷で一枚の絵画に出会う。
「田安さん、こんな話をご存知かしら」
作者はうら若き乙女、彼女が画で紡ぐ不思議譚の行方は。
(別館作品「夕顔」の登場人物、亮(あきら)と「香炉」に登場する伊村の短編で
す。PDF推奨、漢字多めに付ご注意ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-17 23:00:00
12102文字
会話率:41%