谷川春樹は新米税理士である。趣味は折り紙。
母の事務所で税理士として働きながら、息抜きに折り紙を折る日々。
ある日、突然、見覚えの無い場所に春樹は立っていた。
緑豊かで、のどかな風景。遠くに見える教会のような建物。
そこで暮ら
す人々の言葉がまったくわからない。しかしなぜか一部の上流階級の人たちは、日本語を話し、書面を日本語で作成していた。
ソル公爵領の片田舎にあるビエント。
食堂の不正を発見したことをきっかけに、春樹は異世界で生きる意義と、目標を見いだしていく。
特殊な能力は何も与えられず、ほぼ素のままで異世界に降り立った一人の人間が、悩み、笑い、傷つきながら成長し、時に戦争や権力闘争に巻き込まれながらも、一歩一歩階段をのぼっていくさまを描きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-19 23:43:31
289830文字
会話率:28%
何百年と続く、魔族と人間の戦い。いつ終わるとも分からぬ戦争の中、一人の少女が魔王の国の川辺に流れ着く。
人間には“聖女”と呼ばれていた少女だが、拾ったのは、なんと“魔王”。しかも“聖女”は川の毒にやられて、人間を嫌悪するようになっていた。
魔族の味方となった“聖女”は、“魔王”に人間打倒の意志を告げる。戦争に消極的な魔王は「どうでもいいや」と、それを認めて、“聖女”を戦争に送り出す。
予想以上の戦果をたたき出す“聖女”は、やがて魔王の国での“聖女”として持ち上げられるが、人間の味方、“勇者”に敗北してしまう。
正体のバレた“聖女は”、魔王の国の“宰相”の提案で、“魔王”との結婚話を持ち掛けられる。
“魔王”、“聖女”ともに混乱するが、“宰相”の熱心な説得で、二人は本当に結婚することになってしまった。
それを止めるべく人間の“英雄”である“勇者”と“大魔導士”は魔王城に襲撃をかけてきた。
“魔王”は“勇者”と、“聖女”は“大魔導士”と戦い、辛くも勝利する。
後日、“勇者”と“大魔導士”が箱に詰められて人間の国に送られてきた。
その中には「私たち結婚しました」という絵の描かれた書面が入っているのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-31 15:11:34
73075文字
会話率:42%
そう遠くない未来。
政府が、会社に依存し出した時代。
書面での情報が人を語る時代。
一人の若いサラリーマン
垣山健介(かきやまけんすけ)は、施設視察のためにアフリカのインディアルに来ていた。
彼は、そこでとある一人の少年の真実を知ること
となる。
おもちさんの「こんな小説書いてくれる人募集」を読んで、思いついた物語です。
はなしは、面影もほとんどないくらい違うため、
別作品として読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-13 00:25:30
16565文字
会話率:12%
僕と彼女はあの時であった。
たとえ認められない二人であっても決して僕は彼女を忘れない。
あの時であった彼女に僕はついていく。
たとえ、いつのまにか僕はいなくなってしまうかもしれなくても。
最終更新:2014-09-12 15:56:18
3691文字
会話率:47%
方広寺鐘銘事件に関連し蟄居中の文英清韓の元へ、古田織部より来訪を懇願する書面が届いた。憚りながらも訪れた清韓を待っていたのは――
※自サイト『京都にての物語』からの転載となります。
最終更新:2013-03-06 20:10:39
1428文字
会話率:37%