祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
奢れる人も久しからず
唯春の夜の夢の如し
猛き者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
『平家物語』より
【もしも人魚が実在していて、もしも龍が存在していて。
『悪鬼羅刹』の類が存在していて、黄泉が存在していて。
ひっそりと人間と共存しているのならば、願わくば姿を見せ給え。
平清盛】
人魚、龍、九尾の狐、鬼―。平安の都よりいたとされる妖怪達。現代では信じられず、伝説とされてきた。だが、存在するとも言われている。どちらが本当なのかは、愚かな現代人に知る術は、もうない。
果たして現代に妖怪は存在するか、否か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-10 23:24:00
2016文字
会話率:66%
むかしむかし、二大勢力の源氏と平氏が国を分けた争いをおこしていました。父親でもある源氏の総大将の源頼朝を平清盛から殺されてしまった牛若丸は、鞍馬山の鞍馬寺へとあずけられてしまいます。そこで修行と勉強の日々を過ごしていたある日、牛若丸は天狗と
遭遇したのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-24 03:04:52
4681文字
会話率:43%
征け、武士(もののふ)共。
野心に満ちた男の駆け抜けた三十年間
平氏と名を連ねる武門・源氏の男子として誕生した源義仲(駒王丸)は、僅か1歳の時に父を失い、木曽へと落ち延びる。そこで今井兼平や巴たちと出会い、義仲は自分が生まれてきた意味を知
っていく。やがて、義仲は源氏再興を誓い挙兵する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-01 00:00:00
1470文字
会話率:46%
平家物語を、本好きな小学生なら読める程度に文章の量と背景知識を調整しながら、現代語で抄訳・再編・加筆しました。本来の物語を尊重しながらも、話の筋、登場人物、背景知識を整理し補足して、読みやすくなるよう工夫しています。
内容は必ずしも史実に
忠実ではなく、また原文に忠実でもなく、適宜脚色が入っています。
記述は現代語を使いますが、敬語の使い分けは原文を意識し、語彙も現代語で違和感がなければ、原文で使われているものも使います。
<あらすじ>
平家物語は、日本で初めての武家政権である鎌倉幕府ができるまでの過程を、日本で初めて武家として政治の頂点に上り詰めた平清盛とその一門を中心に描いた、歴史物語の古典です。
武家としては名門でも貴族としては身分が低かった清盛が率いる平家一門は、政治の混乱の中急速に権力を拡大し、最高権力者にまで上り詰めます。しかし、清盛の死と源氏の反乱によって一門の運命は大きく変わってしまいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-17 09:28:47
98484文字
会話率:4%
平安後期、平家が栄華を極めた頃。平家打倒を狙い企てられた「鹿ケ谷の陰謀」に加担し、平清盛により鬼界ヶ島に流された僧「俊寛」。浄瑠璃や歌舞伎、古典に数多取り上げられた彼を題材に、先人の創作に取材し、三篇の短編をものしてみました。
最終更新:2007-08-15 04:41:54
6189文字
会話率:35%