従姉である伊勢の斎宮と親しく文をかわしていたといち内親王であったが、定期的な文が突如途絶えたことを気に病んでいた。厳冬といえども街道も通じ、斎宮寮にもとりたてて異変が生じた訳ではない。斎宮を心配するといちの意を酌んだ紅蘭が、名代として伊勢の
斎宮寮に赴き、斎宮に直接会うことを決意する。一方、清涼殿では、斎宮より突然届けられた神託の内容に大層困惑した帝がひそかに薫を呼び出し、斎宮寮の調査をする様命じていた。神託の内容から、偶然来日していた渤海人の旧友である礼賛を訪れ協力を要請した薫は、楓を伴い伊勢へ下向する。野盗が出没する危険な道中をどうにか切り抜けた紅蘭が斎宮寮へ到着すると、斎宮は気鬱で臥せっており、男子禁制の内院で暮らしている為、様子が分からないという。意を決して紅蘭がひとり赴いた内院は、不気味な程静まり返っていた……。斎宮と再会したのも束の間、人質として囚われる事となった紅蘭。沈黙を守り続ける内院と姿の見えぬ敵に、斎宮寮に到着した薫と楓は、どう対処するのか……。不羈奔放の東宮も加わり、事態は思わぬ方向に展開していく……。過去の因縁より胎動を始めた悪意と、巧妙に仕掛けられた罠、漠然とした不安を抱かせる真の敵とは……。次作(シリーズ6作目)の前章となる今回は、伏線が随所に盛り込まれています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-13 11:31:20
124951文字
会話率:37%
厳冬の村に冬眠する男がいる。
その噂を聞き、ひとりの生物研究者がその村へと向かった。
冬眠男を崇拝する食糧難の村。そこにはある秘密があった。
最終更新:2014-11-27 23:30:06
14894文字
会話率:53%
誰かにとっての守護者の話。しかし現代恋愛もの。
〈厳冬〉あなたを苛むものに私は惹かれてやまないのです。
私とあなたの最たる願い、世界はどちらか選べと迫る。
最終更新:2014-07-14 21:00:00
13087文字
会話率:62%
凄く寒い!ってことを言いたいだけの話です。本当に寒いですね。
最終更新:2013-12-20 18:19:13
367文字
会話率:0%
随分と昔の話になる・・・1986年、2月。厳冬のニューヨーク。
セントラルパークを一人歩いていた・・・。
幼い頃から追い求めた「絵描き」への夢。
紆余曲折の末、ついにニューヨークに立つ。
幼い頃に「絵描き」を将来の夢として掲げ、手探りで追
い求めた20年。出会いと別れ。愛と葛藤。その軌跡の回想である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-20 05:49:39
23299文字
会話率:36%
株式会社三田運送取締役社長・三田徹広は濃尾平野の夜景を見下ろしていた。「運べーーっ!」 鳴り響く怒号、飛び散る紅茶。金色の破片を散り敷いた平野の上で、徹広は一体何を見たのか。厳冬ロマンチック運送ノンフィクションの傑作がここに! 三ヶ月の失
踪より生還した作者の寝言から口伝された魂の一作。しかし、目を離した隙に作者に逃げられてしまったのは痛恨の一事である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-22 02:43:10
1049文字
会話率:43%
少年の頃、たった一度だけ出会った白い女性。
厳冬の雪の中で、ふわりと舞う白いワンピースを纏った女性を、男は忘れることができなかった。
その白い女性を追い求め、高名な登山家である男は、今日も冬の雪山に挑む。
最終更新:2012-02-06 06:36:10
4969文字
会話率:16%
厳冬のカナディアン・ロッキーに響く一発の凶弾。「口笛のスナイパー」シリーズ第二段。
最終更新:2007-08-17 14:07:03
4578文字
会話率:0%