水族館で働くペンギンの飼育員・岸田青の体に突如異変が起こったのかもしれません。起こらなかったのかもしれません。彼はたいへんな不幸にあっているのかもしれません。そうでもないのかもしれません。彼の奇妙な日常がはじまるのかもしれません。
最終更新:2016-11-28 19:45:15
13760文字
会話率:60%
竹内浩二は長年勤めた工場をリストラされ、迷ったあげくタクシーの乗務員になり十年経っていた。ある日忘れ物の古い携帯電話を見つける。それは昔、今の妻沙織と知り合う前の彼女恵美子が天国からわざと置いたのだ。
天国の恵美子は死んだ時の二十四歳のまま
だった。浩二の一人娘香奈と同じだった。古い携帯電話で恵美子と浩二の話は昔のように弾んだが、妻沙織とは冷めた関係だった。ある日浩二はタクシーで大事故を起こし、天国に行った夢を見るが、天国での恵美子は何故か冷たい態度だった。目が覚めた病室に沙織と加奈が心配そうに浩二を見ていた。沙織も加奈も本当は浩二を愛していたことに気付く。後日沙織の決意を聞くと驚いた。沙織もパートを辞め、タクシー乗務員になると言ったからだ。(了)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-28 15:39:07
40525文字
会話率:23%
シャーロック・ホームズに憧れる25歳の高橋薫は、実姉である高橋櫻子とともに『高橋探偵事務所』を営んでいた。街はずれの小さな事務所に依頼が舞い込んでくるはずもなく、いつも事務所には閑古鳥が鳴いている。たまにある依頼も、ペット探しや遺失物の捜
索、引越しの手伝い、思い描いた探偵とは程遠い仕事だった。
11月のある日、女子高生の木下詩織が終了間際の事務所の扉をノックする。「私を誘拐してもらえませんか?」彼女の依頼は思いがけないものだった。
※エブリスタの方でも同じ作品をアップしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-02 20:35:59
17320文字
会話率:24%
遺失物管理委員会――こんな名前の組織、全国広しといえど、古今東西津々浦々、どこを探しても存在しないんじゃないだろうか。名前の通り、落し物を保管する委員会である。そんな面白みのなさそうな委員会にわたしが所属している理由はただ一つ。この組織には
、普通の落し物に紛れて、おかしな『ミステリ的』オトシモノが届くのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-06 22:40:25
27355文字
会話率:53%
格納No.2。2012/10月作。二時間ぐらいで書いたような気がする。
キーワード:
最終更新:2012-12-13 05:37:56
1573文字
会話率:0%
「さあ、君の探し物は、――何?」
最終更新:2012-05-27 14:57:00
2897文字
会話率:47%
短編集・無象固形遺失物
最終更新:2011-10-02 10:54:30
1725文字
会話率:39%
宇宙局特別遺失物捜索課。それは古代の文明の科学技術〝ロストテクノロジー〟を探しだし、回収するために作られた部署である。しかしロストテクノロジーが早々見つかるわけも無く、普段は雑用などいろいろな仕事をしている。ほぼ名ばかりである。それにより人
々はそこをこう呼ぶのである。お気楽課、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-01 02:00:00
29671文字
会話率:67%
気づいたら人様のお庭に不法侵入していましたが、私はどこかに落とすはずの無いものを落っことしてきたみたいです。遺失物の問い合わせはどこにすればいいんですかね?
最終更新:2009-12-15 00:00:18
6113文字
会話率:47%