かつてありとあらゆる自然災害は、総じて人ならず妖しく恐ろしきものが引き起こしたと信じられ、人間はその恐ろしさを言葉に落とし込むことで認識し捉え、乗り越えようとしてきた。そうして人々は妖しく恐ろしきものは奇怪な風貌をとる恐ろしいものと伝聞し
、妖しく怪奇なもの、妖怪あるいは単純に妖などと恐れるようになった。
人間とは愚かなことに奇怪な岩など不自然なもの理解できないものを目にすれば総じて妖怪の仕業と畏怖するようになる。そしてこれこそが妖怪達の力となり存在そのものを明確にしていった。
時は西暦2000年、近代化に続くデジタル化という大きな世の変化は妖怪たちに想像のつかない影響をもたらした。
「えっ⁉身長が縮んだ…あれ何やこの膨らみは⁉」
「耳が4つあって気持ち悪い…」
「おれの自慢の○玉袋がぁ⁉」
そして妖怪達は気づく…自らの存在が愚かと蔑んでいたいた人間のこじれた念に、いや信仰心によって維持されていたことに。
そんな妖怪たちが現代のデジタル社会で過ごす日常の記録である。果たして妖怪達に明日はあるのだろうか…?
なお、記録にあたって基本的な情報を共有すべく、近代における妖業界における特筆すべき出来事を簡易年表として記す。
1872年 第一次近代化危機
文明開会に伴う天狗や鬼の山への疎開。その他の妖怪たちは神仏への隷属。丁稚働きを始める。
1945年 第二次近代化危機
神仏の現世からの撤退あるいは利率の良い国への転居開始。天狗や鬼の絶滅。妖怪が人間社会で労働に勤しむようなる。
2000年 ミレニアムショック
別名、裏2000年問題勃発。奇怪な形態の人化をする猫耳妖怪の出現を皮切りに、老若男女問わず獣耳少女にしか変化出来ない妖が現れる。これにより各職場でオネェ宣言や整形宣言をし職場を追われる妖が続出。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 20:20:00
15328文字
会話率:60%
2000年問題とは何だったのかを何となく軽く解説しようかなと。
問題そのものは少し調べればわかるかと思うけれど、実際にどういう作業が行われたのかを。ジャンルが無いのでヒューマンドラマになったけど人間同士の会話シーンは今のとこ想定してな
い。
過去の人類との対話的な意味。
当時のプログラマが何を思っていたのかなんてわからないけど、実際に20世紀末に2000年問題に対応したプログラマの1人として、「あくまでも個人の感想です」レベルの話になるけど、そういう説明をしようと。
その為の仮定としてリアルに2000年問題を描くのはあまりにもどうかと思うので、現代ではネタ扱いの1万年問題が実際に発生したという想定で、プログラマが愚痴をこぼして作業してる、そんな感じ。
3話もあれば終わるはず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-22 01:26:21
10437文字
会話率:7%
12時間後に俺の身体から未知のウイルスが
排出される!大学生、芳野の願いは
せめて最後は穏やかに迎えたい。
政府はウイルス感染を防ぐために
2000年問題時にできた、タイムホールに
芳野を葬る。
過去に送られる芳野。
芳野が来た過去で
は、厄介者の彼を再び
タイムホールへと。
残された12時間の使い方で、どう生き抜くのか?
そして、「俺を、昼に葬るな」の意味とは?結末に全てが回収される!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 14:06:02
6558文字
会話率:38%
2000年問題を間近に控えつつも、のっぴきならない困難に襲われる僕。そんな僕を救ってくれたのは、猫に化けた女神だった。
女神の力を借りてなんとか困難を逃れようとして、異世界っぽい世界に連れてかれた……と思ったら、ここは1000年後の未来だっ
た。
中世風の建物、モンスター、ギルド、亜種族、魔法とファンタジー要素満載にもかかわらず、ここが1000年後の未来と言われて困惑する僕。
口下手で人見知りの僕だけど、神様の時間を操る時間を譲り受けて元の世界に戻ろうとするのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-13 17:00:00
117569文字
会話率:38%
2000年問題_________西暦2000年にありとあらゆる全てのコンピュータが誤作動を起こし、世界中を混乱させた世紀の大事件。これにより多数の犠牲者が出た。その世紀の大事件に巻き込まれた1999年最後の日に生まれた少女、香澄は2000年
問題で両親を亡くし、叔母に育てられた。そんなある日、成長した彼女の前に1人の青年が現れる。なんとその者は2084年からタイムマシンに乗ってきた香澄の『孫』と言い張るのだ。自称孫には現在にやってきたとある重大な理由があるようで......それは想像を絶するものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-16 13:05:01
3791文字
会話率:21%
1999年12月31日午後11時未明、世界各地で超能力者が現れた。
それから毎年現れる超能力者により一時はかつての冷戦を思い起こす緊張が世界を覆った。
人類の8割が超能力を得た2002年、増加する超能力者に関する社会問題に対抗すべく世界は迅
速にルール、組織づくりを完了し2003年3月10日をもって世界は超能力者社会を迎えた。
これは、そんな世界に住む人々の営みを描いた短編小説である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-25 02:03:23
2173文字
会話率:39%
これらは文芸社から電子出版しました「一夫多彩」の50作を中心にした前田剛力のショートショート作品集です。
ミステリあり、童話あり、SFに怪しい男女のもつれあいと幅広いジャンルで、ラスト、一瞬の切れ味を狙っています。
いつでも、どこでも1分あ
れば読んで楽しめる、あなたの行動のお供に、どうぞよろしく。
第21作目になります。
この作品は特に時代を感じさせます。
世界中が騒いだあの時のPC問題を題材にしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-17 01:00:00
2022文字
会話率:71%
マヤ文明の長期暦カレンダーを解読したところ、西暦2012年12月21日に暦が終わっているらしい。マヤ文明は、古い暦が終わり、新たな太陽の時代が来るといっている。
それを、人類滅亡を予言しているのではないかという説がある。それが2012年
人類滅亡説だ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-14 16:27:40
917文字
会話率:0%