「突然ですがシルヴィ、アナタには魔王を討伐して貰います」
「なにを隠そう、アナタは魔王の子だったのです」
「アナタの父親はとても不思議な力――ちぃと能力とやらを持った異世界人でした」
「魔王災害に各国が苦しめられ、とうとう人類が追い
詰められた――というところでアナタの父親が魔王を見事打ち倒したのです」
「しかしながら魔王の血には隠された力があったらしく、一番近くでそれを大量に浴びてしまったアナタの父親が新しい魔王になってしまってしまいました」
「異界のちぃと能力を持った魔王には世界連合の精鋭も歯が立たず、さてどうしようかとなったところで――各国の姫君達の懐妊が判明しました」
「実はですね、魔王化以前のアナタの父親は好色でして、大国の姫君から奴隷まで、色んな女性に手を出しては孕ませていたらしいのです」
「その魔王の子たちはみんな一様に父親のちぃと能力なる物を一部受け継いでいる事が分かりました」
「そうです、ちぃと能力を沢山持つ魔王にはこの世界の精鋭も敵わない……なら、そのちぃと能力を受け継いだ魔王の子達を育て上げ、魔王を討伐させようと、そういう事です」
朝食の席で自らの出自を明かされたシルヴィは、同じく自分と同じ魔王の子である腹違いの兄妹達を集める旅に出る。
目的は言わずもがな魔王――自分達の父親を討伐する為に。
元聖女であったらしい母親から習った規格外の祝祷術と結界術を無自覚に行使しながら、シルヴィは見知らぬ家族に会いに行く。
異世界の少女、合法ロリの姉、裸族の弟など、個性溢れる仲間達をシルヴィは何を考えているのか分からない顔で振り回す。
彼女もまた常識知らずで、自分の事に無自覚で、そして唐突に突飛な事をしでかす癖があった――
この話はなろう系チーレム主人公の子ども達が色々頑張る……みたいな話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 00:00:00
249737文字
会話率:49%
対魔王災害の決戦戦力である“勇者候補“マイト・ディンガは、命令により特異種白狼の調査に訪れていた。地元の人間から『死の象徴』として恐れられている白狼を探すため、マイトは記憶喪失の青年ロイと復讐を誓う男カンゼを引き連れて魔境に挑む。
「俺は加
減とかできねーんだよ。常に全力で殴る」
癖の強い戦力であるロイを使いこなし、マイトは無事に生き残ることができるのか? 圧倒的な力を誇る、特異種という存在は一体何なのか? 記憶喪失のロイの正体とは?
世界が彼を知る時、彼もまた全てを知る。
第1章『白狼は温もりを夢見る』執筆終了済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 11:51:02
50714文字
会話率:44%
美男美女の幼馴染二人と共に召喚されたのは、魔法とモンスターの蔓延るファンタジー世界だった。
当たり前のようにチート能力を授かる二人。それぞれ攻撃と回復に特化した能力を受ける幼馴染二人に対し、俺の能力は全ての属性をそこそこ扱えるという、なん
とも微妙な能力であったが、二人と同様に十四代目の勇者として歓迎された。
チート能力としては明らかにハズレな能力を授かり、見返すほどの酷い扱いを受けることもなく、十三代分の異文化が発展した世界で対抗できるような知識チートも持ち合わせない俺に出来ることのんてあるだろうか?いつも通り、完璧な幼馴染の簡単なサポートくらいだろう。
異世界に来たからといって、することなんてそうそう変わらなそうだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-07 20:26:11
156998文字
会話率:49%
王国歴400年、第4魔王災害が発生した。
勇者はその命と引き換えに魔王を殺した。
平和になった世界、元勇者パーティのレヴルスは平穏に暮らしたい。
最終更新:2020-09-16 12:48:08
621文字
会話率:12%