人と魔族が混じり合うプレージュ大陸。各種族間で行われた大規模な戦争を平定させた英雄がこの世を去ってから数百年経ち、大陸は英雄の交わした盟約を基に、それぞれが棲み分けを行いながら少しずつ種族間の融和が進みつつあった
しかし、世界の根幹を成す魔
流素が急速に失われつつあることで、大陸は各地で争いの火種が燻り始めていた
そんなある日、不意に目を覚ました男は、自らが森の中で倒れていること、現在進行形で追い剥ぎにあっていること、そして記憶を失っていることに気が付く
失くしてしまった自分の名前、交わした覚えのない盟約、見舞われるトラブルに悪戦苦闘しながら、男は森の中の泉で大量の魔流素をその身に纏う不思議な少女と出会う
少女が行かなくてはならないという聖域アネムネシアに共に向かうことを決めた男は、新たな名を一時的に授かり、緊張が続く世界の中を旅していく
これは、失くした記憶と失くせない約束の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-04 00:22:49
26637文字
会話率:46%
異世界・エレメンティア。
そこは人間が住む世界・人間界とは別次元にある一つの世界。
そこには神、悪魔、魔物、ドラゴン、精霊、妖怪……人とは異なる異形だけが住み、人間は誰一人として住んでいなかった。
そして、そのエレメンティアの妖怪が住む国、
妖魔国では妖怪の子供達が通う学校があり、そこに一人の少女がいた。
少女はその世界の最高クラスの妖魔である九尾の娘、千歳。
千歳はある日、面白半分で魔法陣を描き、妖力を注ぐと偶然召喚術が発動してしまった。
そして、召喚されたのはこの世界には存在しないもの……人間の少年だった。
少年の名前は天音。
人間だが類稀な才能と惜しまない努力で人間界の古今東西の様々なスキルを身につけている。
ちなみにその古今東西のスキルを教えた天音の師匠は数年前から阿呆で身勝手な理由で行方不明となってしまった。
天音はその師匠を見つけ出すための旅(そして半殺し)をしていたのだが、いつの間にか千歳に召喚されて元の世界である人間界に帰れなくなってしまった。
そして、幸か不幸か、天音は千歳の母の計らいで人間以外の存在、千歳と同じ幼い妖怪たちが通う『妖魔学園』に通うことになった。
しかし、人間一人で周りは妖怪だらけという何とも可笑しな学園で天音は慌ただしい学園生活を送るのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-01 00:00:00
33608文字
会話率:54%
富永波徒(とみながなみと)には気になる女の子がいる。星奈詩穂(ほしなしほ)という、少しおとなしめのクラスメイトだ。
あるとき波徒は、詩穂から「私の家に来てほしい」と誘われる。
行ってみると、そこは特別教室棟の階段下だった。詩穂はそこに住ん
でいるのだという。
放課後、詩穂の『家』に行く途中、波徒は異常な光を目にする。『家』には布団に潜って眠る詩穂と、ひとりの少女の姿があった。
少女は「詩穂と手をつないで」と言う。
その言葉に従うと、見えたのは校庭の映像。そこでは巨大な黒い物体『魔流』と詩穂が戦っていた――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-11 19:10:38
112304文字
会話率:28%