ブラックすぎる現場。寝る間もなく続く工程。
――それでも俺は、建物を完成させる瞬間が、好きだった。
ゼネコン勤務10年、施工管理技士・神原匠(かんばらたくみ)、32歳。
超過密スケジュールの現場で倒れ、目を覚ますと――そこは、見知らぬ異世
界の草原だった。
文明レベルは中世ヨーロッパ並み。
石造や木造の家はあれど、水道も電気もなく、図面という概念すらない。
さらに、この世界では「魔法」が存在するが、構造物に魔力を流すと不安定になるため、建築に使われることはないらしい。
……おいおい、なんだこの未開ぶりは。
しかし匠には、「現実世界の道具・資材」を呼び出せるチートアイテムボックスと、
「なぜか周囲が従ってしまう」カリスマ性(実は異世界スキルだった)が備わっていた!
最初の村で家を直し、魔物を建築知識で撃退。
職人にもギルドにも「そんな職業は存在しない」と嘲笑されたが、
俺は異世界で【ゲンバカントク】として、建築の力で人々を支え、世界を変えていく。
魔法と建築が融合したとき、常識を超えた街づくりが始まる!
これは、現場監督だった男が、
図面も施工図も存在しない世界で、建築の革命を起こす物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 23:03:15
42411文字
会話率:35%
6/4第一章完結
若き建築士エリック・コーウェンは迷宮と言われる巨大な塔の根元で神様を自称する少女と出会う。彼女は「あなたに誰も見たこともない建物を作らせてあげる。だから私をこの塔の頂上へ連れて行って」、とエリックに交換条件を突きつける。建
築士としての夢を叶えるためエリックは彼女の願いをかなえることを選ぶ。魔法と建築から始まる冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-04 17:02:22
103211文字
会話率:48%