夜勤明けで疲労困憊、腰痛に苦しむ介護士の佐藤悠斗は、公園のベンチでファンタジー漫画を読みながら、異世界への憧れと回復魔法への願望を抱いていた。
意識が途切れる寸前、自らを精霊神と名乗るフランクな女性の声にスカウトされる。
彼女の世界グラ
ンディアは戦乱と異形の影に脅かされ、癒やしの力が失われつつあり、悠斗の「他者を癒やしたい」という心を求めていたのだ。
悠斗は給料ゼロという条件に戸惑うが、見返りとして「無限の収納(インベントリ)」と「識別の眼(鑑定)」のギフト、そして初期装備一式を与えられ、半ば強引に異世界へ転生させられる。
見知らぬ森で目覚めた悠斗は、長年の腰痛と疲労感が消え、健康体になっていることに気づく。
ギフトの能力を確認した直後、森の奥から悲鳴が聞こえる。
悠斗は状況も分からぬまま、助けるために走り出すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 00:13:03
117091文字
会話率:36%
エイシャス=ブレンダは魔女だ。
この国、この世界では魔法を扱える者は貴重な存在である。
でも彼女はその力を権力者の為には使わない。
全ては好きな人の為に。
ルーヴェリア大陸では各地で小競り合いが続いていた。
国同士手と手を取り合
うまではまだまた至らず、武力を持って土地を奪い合う日々。
剣とそして魔法を駆使して戦うものの、魔法の力は何故か年々衰えていった。
その代用として使用されるのは「魔石」
魔法の力を蓄えている魔石を使わないと、人々は魔法を扱えなくなっていった。
その中で魔法を扱える者は稀有である。
血筋、家柄関係なく生まれ落ちる彼、若しくは彼女らは、「魔女」「魔力持ち」など呼ばれ、兵器として尊重された。
時として無理矢理従わされることも多々あった。
その中でエイシャスは幸運であった。
生まれや育ちは恵まれなかったが、この戦乱の中で愛する人に出会えた事は奇跡に近い。
魔女である事を知られても拘束も束縛もされず、愛する人の側にいることを許される。
それは本当に幸せだ。
ただ彼が同じ想いというかはわからない……
ハピエン、ご都合主義、両片想い大好きです。
アルファポリスさん、カクヨムさんでも掲載中(^^)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-02 19:54:52
19910文字
会話率:32%
魔法が貴重なものであった時代から、日常的なものになるまでの過渡期にある世界。
その世界最大の領土と人口を誇る王国、エルーデ。
主人公アジールはそのエルーデの第二王子だったが、ある日、剣の師匠である男に家族を皆殺しにされてしまう。
恩
人である男の突然の裏切り。その動機は狂気かそれとも……。
地位も財産も全てを失った主人公の復讐劇が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-17 20:43:25
16244文字
会話率:38%
神様だけど、下界が大好きなプラピルーンは他の神々から"穢れた雨神(異端の神様)"と呼ばれている。
神様は普通、天界に生まれ天界から一歩も出ることなくその生涯を終わらす。
プラピルーンは他の神々の言葉も聞かずに一人、何回
何百回と幾多の世界にある下界へ降りてはバカンスのように楽しんでいた。
その中でも一際プラピルーンの心を掴んだのは、魔法を使える者が貴重とされている世界『サンティーパープ』である。
魔法が使えないからといって、力で支配をしているのか、といえばそれは違う。色んな種族が交流をし、ギルドを形勢し、争いは起きたりするが大体自分達で解決してしまうという、なんともあり得ないようであり得ている平和な世界。
国という概念はなく種族の隔たりもないそんなサンティーパープに、一人の神様と一人の人間が出会ったら……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-15 04:40:38
4776文字
会話率:30%