静かで、やさしい時間だった。
何気ない会話と、本をめくる音だけが響いていた日々。
それでも僕は、彼の背中を、いつも目で追っていた。
言葉は交わしていた。
でも、本当に伝えたかったことは、最後まで言えなかった。
触れられないものが、たしか
にあった。
それでも、あの静けさだけは今でも胸に残っている。
声にならなかった感情が、
いちばん深く残ってしまった。
幻だったのか、それとも――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 13:56:03
336文字
会話率:7%
日没後のブルーモーメントの時だけに現れるピアノを弾く青年と青年と出会った女のお話。
最終更新:2021-07-19 23:31:16
2558文字
会話率:43%
いわゆる集団転移もの
2018年、宇宙誕生の神秘を探るための科学実験が日本で行われた。
実験結果からわかったのは異世界が存在するかもしれないということ。
そのことに世界中が熱狂し巨額の費用を投じて異世界の存在を立証しようとした。
しかし、
実験中に事故が発生し、被害を食い止めようとした研究者たちの奮闘虚しく日本の一部が周辺環境ごと異世界へと転移してしまった。
転移の被害にあったのは1人の青年と青年の母校の生徒、教員、職員合わせて730人。
彼らは限られた食糧、周囲を取り囲む魔獣など様々な苦難を乗り越え未開地を脱出できるのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-22 20:00:00
289551文字
会話率:45%
青年と青年のお話です。
最終更新:2017-07-12 12:32:23
9490文字
会話率:19%
気が付けば私は、一人だった。
異臭漂うこのほの暗い世界でたった一人きり。
私にも優しい両親がいたのかもしれないけれど、生憎と両親の記憶というものを持ち合わせていなかった。
もしかしたら、幼い娘を一人捨てるような最低の両親だったのかも
しれない。
いずれにしろ、気がついた時には、私は一人。
そんな私を救ってくれたのは、復讐に取りつかれる青年だった。
「俺は、俺の意志で人を殺し俺の覚悟をもって事を成す。最後のときまでついて来い」
これは、復讐に身を焦がす一人の青年と青年を取り巻く少女達の物語。
絶望から紡がれたこの物語の行く末にあるものは・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-02 22:42:04
23857文字
会話率:43%
雨が降る日は、いつも決まって彼がいた。
彼が誰なのか思い出せないが、とても懐かしくて、どこか恐ろしい彼を僕はきっと知っている。
僕は8歳の小さな子供だったのに、目覚めると僕の体は大人になってしまっていた。
深い、深い眠りについてた気がする
。
眠りにつく前の事を思い出そうとすれば、燻んだ雨雲にその記憶を塗り潰されてしまう。
僕とは一体なんなのだろう。
自問が繰り返される中、彼はいつも雨と共にやって来た。
そして彼は言った。
『今度こそ、お前の命を貰う。』と。
雨雲は、死神達を地へと運ぶ。
シンシン、シンシンと。
音も無く、静かに。
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(BL要素注意)
記憶を失い突然成長した青年と青年に恋をした死神のお話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-21 00:44:21
1397文字
会話率:17%
これはいきなり魔王にされた青年と青年をいきなり魔王にした魔神+いきさつで仲間になった眷属たちのちょっと危なくも楽しげな生活を書いたものです。 ※初投稿です。つたない文章は大目に見てください。少しでも興味を持ってくれたかたはちらっとでも見て
くださるとうれしいです。 なお現実にもいる神様や宗教などを描写している部分もありますがあくまで小説上の設定ですのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-14 21:06:01
233828文字
会話率:51%
外の世界を夢見ていた青年、名をラルク。
毎日変わらず平凡な時が流れていた青年と青年が住む島。
そこに謎の人物達が小さな事件をもたらした。
その出逢いが生み出すものは夢見ていた世界を巻き込む冒険へのプロローグだった。
ウティという不思議な魔道
具を巡る物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-08 23:16:27
29587文字
会話率:61%