雪女の末裔である秀一には、コントロールができないことがあった。
それは、凍るように冷たい唇の温度を調節できない。
「秀一くん、私のことどう思ってる?」
秀一には、咲希という中学の頃から付き合っている彼女がいる。
だが、最近二人の仲
が悪くなっていた。
唇が触れることにより、雪女の末裔であることを知られたらと、秀一から拒絶してきたのだ。
「正直に言ったらどうだ。俺は雪女の一族だって」
親友で、口裂け女の末裔でもある亮輔に促されるが、秀一は決断できない。
雪女の一族の掟は厳しく、もし人間に自身の素性がバレた場合、知ってしまった人間を殺すか、あるいは一族に無理やり入れるしかない。
そんなある日、雪女の一族である麻美が、咲希の前に現れた。
麻美は、大好きな秀一に振り向いてもらうため、存在を疎ましく感じていた咲希に、雪女の末裔について話してしまう。
麻美の策略で、素性が知られてしまった秀一は、決断をすることになる……。
©Fortuna 2021
※エブリスタのコンテスト(妄コン「冷たいあの人」)用に書き下ろしました。
※この作品は「エブリスタ」「note」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-19 19:56:36
3456文字
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会話率:59%
季節はずれの「雪」にまつわる小さな話。
最終更新:2016-08-13 21:34:48
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姿に入学当初から学校の話題の人物となる。その日の帰り道、白雪はひょんなことから同じクラスのイケメン男子生徒ーー南雲日向に"氷の力"のことがばれてしまう。真っ直ぐに向かってくる日向に、白雪は動揺を隠せなかった。日向と話すたび、笑うたび、日々を過ごす中で白雪の心は徐々に変わっていくーー氷の心を持つ雪女の白雪と、口下手イケメン男子日向の青春恋愛物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-11 20:31:58
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わたくしこと 桜井雪(旧 桜井雪文)は現在、雪女として高校の門の前にいる。なんだか昔有名だった雪女の末裔らしい。雪女って本の中の話だけだと思ってたけどそんなことはなかったみたい。えっ いきなりすぎないかって? ごめん、でも俺も今の状況をう
まく把握できてないんだよ。だって一ヶ月前までは雪女でもなかったし、まず女じゃなくて男だったし・・・それと雪女ってことがばれるとよくないことが起こるんだって(キャピッ。 ここは開きなおって高校生活を楽しむしかないな、うん、そうだよ、それが1番だ・・・あれおかしいな前がかすむ。これからの高校ライフすごく心配です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-15 06:44:43
5847文字
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