極東にある島国---日の国と言われる所の首都は江戸と言う。
この江戸だが、世界三大都市---ロンドン、パリ、北京を越えて人口が世界一となった。
更に言えば地理的な要素も重なり、江戸は世界でも有数の貿易国となり、様々な西洋の品や建物で覆い
尽くされている。
つい数十年前---3代将軍家光の時代までは鎖国状態だったが、今では面影すら残していないのは驚くべき事だった。
今は西洋文化と東洋文化が混ざり合い、そして独自の文化が花開いているのだからな。
しかし、それもそうだろう。
何せ彼の島国は今から・・・・・・・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-11 21:41:20
36813文字
会話率:42%
時は寛永11年11月7日。
場所は隠れ国と異名を持つ伊賀国上野城下である。
伊賀国と言えば神君徳川家康公が服部半蔵と部下の手助けで無事に京より脱出した道としても知られているが、新たな出来事が起こった場所としても後に知られた。
その出来
事の中心人物は6尺を越える巨漢で、猛々しい戦装束に身を包み茶店において軽い飯を食べていた。
傍らには3人ほどいたが、その者達も戦装束に身を包んでいるから既に天下が平定された世を考えると些か面妖な事だ。
如何に戦乱の空気が今も色濃く残っているとはいえ・・・・・・・・・・
しかし、これから起こる事を考えれば当たり前と言えた。
何故なら・・・・・・・・・・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-22 18:52:02
6213文字
会話率:25%
江戸城の権力者である土井大炊頭利勝は、七人の根来忍びに命じて、宇都宮城の城主である政敵・本多正純の失脚を企んでいた。それに対して、のちに鍵屋の辻での敵討ちで名を馳せる若き剣士・荒木又右衛門は、正純の実子・正勝らとともにその陰謀に敢然と立ち向
かう。はたして、伊賀の忍びにしてのちの大剣士と奇怪な忍術射撃の激闘の行方はいかに?
(転生・タイムスリップ等はありません)」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-20 18:00:00
131354文字
会話率:28%
伊賀から江戸方面へ抜ける『伊賀越』の道を行進する十人ばかりの集団が居た。それも、まるで人目を避けるかのように。十一月の早朝、それも山間部ともなるとその寒さは尋常なものではない。それを押してこんな早朝から出立するのならば、それ相応の理由があ
って然るべきだ。
その理由を示すが如く、『萬屋』内部より行列を凝視する四人の武装集団あり。三十半ばの武芸者と思しき男とその従者が二人。それに二十半ばの、これは武芸の心得に乏しそうな青年が居る。だが行列への眼差しが最も険しいのは彼である。
「やはり来たか。情報通りだな」
声を潜めて武芸者が言う。眼を皿にして集団の構成員を見定めた彼は、やがて確信とともに頷いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-12 01:32:03
18214文字
会話率:31%