とある森の奥深くにそびえ立つお城には、恐ろしい見た目をした男が住んでいる、という噂がありました。
男は野獣のような姿をしている、と――――。
「あぁ、傲慢な王子様だろ? 十何年かまえに、魔女を見た目だけで判断して、手酷い扱いをしたせい
で呪いを受けたらしいぜ」
そんな噂を聞いた、街一番の美貌の持ち主と言われているジーナは、叫びました。
「呪いを受けて野獣に⁉ 獣? どんなモフモフなのかしら⁉」
……ジーナは、重度のもふリストでした。
人語を話せるモフモフと戯れたさにお城に突撃するジーナと、『心から人を愛し、愛されなければ、人間には戻れない』という呪いを掛けられている野獣な王子の、奇妙な攻防戦の開幕――――。
「ぜひ、ぜひっ、そのモフモフな姿のままで!」
「いやだ! 私は人間に戻りたいんだよっ」
「いやですっ!」
二人に幸せな未来は訪れるのでしょうか⁉
※閲覧ありがとうございます!
ブクマ、評価、いいねなどで応援していただけますと、笛路が小躍りして喜びますです((o(´∀`)o))折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 19:18:32
5535文字
会話率:51%
公爵家令嬢に転生した私は、隣国との和平で人質交換予定の小説のヒーローの幼なじみ。
つまり、お話のさわりにだけ出てくるモブだ。
けれど、おかしなことに完璧で近づきがたい設定のはずの王子は、わんぱくで、勉強嫌いで、陰で野獣王子なんて呼ばれ
ている。
このままでは、隣国から妃という名の人質としてこの国に来るヒロインに見限られてしまう!
二人が仲良くしてくれないと、同じく妃という名の人質として隣国に行く私の運命は……。
野獣王子を調教してでも更生させるべく私は動き出すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-09 12:54:30
5427文字
会話率:37%