世界樹の中心に最も近い田舎町――。
時間が時間を気にしないこの町では、今日も“穏やか”に日々が過ぎていく。
町で占い師を行う水の精霊、リーネ。
他人との――特に己と同じ水の精霊との――関わりが苦手な彼女のもとに人との縁を繋ぐのは、常に友人に
して司書のアレクシア、酒場店主のヒースである。
傷ついた水の精霊が町の外からアレクシアの図書館へやってきたことで、リーネは己の一族が危機に瀕していることを知るが――…。
心を閉ざした精霊が、時を経て自分の居場所をまた一つ得る物語。
町物語その3。
※当作品の著者は、葉未ではなく焔結城嬢です。
『世界樹の傍の、』『世界樹の傍の、Ⅱ』をお読み頂いた結城嬢が、同じ“町”を舞台に書いてくださいました!ありがとうございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-27 22:49:44
28875文字
会話率:42%