全部で七作ほどが作られた人気RPGシリーズ『終末世界ラストアルマゲスト』の一作目ラスボス(元伯爵家の御曹司)に転生してしまった元日本人の青年。
彼が前世の記憶を取り戻したときには既に牢屋の中にいて、断罪される直前だった。
結局、抵抗空しく
彼は国外追放を余儀なくされたが、処刑されることはなかった。
というのも、実はこの一作目世界にはとあるアイテムが使われたかどうかでラスボスの最期が決まるというマルチエンディングシステムが採用されていたので、最悪の事態だけは免れることができたのだ。
そんなわけで、ある意味自由の身となった彼は、せっかくだからとこの世界を思い切り楽しむことにした。
今いる国は一作目の舞台だが、この世界にはまだまだ何本もの続編世界がある。
一作目世界は残念な結果に終わったが、知識チートと最強ラスボスの力さえあれば、二作目舞台で悪役の自分が二作目主人公に成り代わって裏主人公として活躍してチヤホヤされるかもしれない。
更には、この世界が本当にあの世界であるならば、もしかしたらマルチエンディングに絡む最強のあのアイテムも手に入るかもしれない。
そう判断した彼は、そのアイテムを回収すべく、一路南の森へと分け入っていくのであった。
果たして、その先には何が待ち構えているのか。
彼曰く、
「世界を破壊し尽くす大魔王になるのはちょっと忍びないから、二作目舞台に乱入し、正体隠しながら最強の力で敵をバッサバッサ薙ぎ倒して、正義の味方気取りで悪役モブや二作目ラスボスぶっ飛ばせたら最高だよね!」
「もしかしたら、状況によっては一作目の能なし国王や二作目の原作主人公もやっつけるかもしれないけど、その辺はご愛敬ということで!」
とか思いながら意気揚々と二作目舞台に殴り込みに行ったはいいのだが――
とある街中で。
「――ねぇ、お姉さん? ――なるって言ってないよね?」
おかしなお姉さんに絡まれた主人公。
更には
「――ていうか俺、パーティ組んだら裏主人公モードで遊びにくくなるんですけど!?」
可愛い女の子たちに囲まれて一人、心の悲鳴を上げる最強ラスボスだった。
※タイトルは状況に応じて適宜、変更するかもしれませんがご了承ください。
※レーティングは保険です。
※カクヨムにも掲載しています。
Copyright(C)2024-坂咲式音折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-18 16:15:27
184617文字
会話率:38%
世界各地に存在する地下迷宮『ダンジョン』。
そしてダンジョンの攻略に挑む冒険者たちの界隈において、とある風潮が広まっていた。
それは“アタッカー至上主義”。
ダンジョンに巣くう魔物と直接戦う冒険者こそ正義であり、アタッカー補助し直接魔物と
戦わないサポーターは怠惰で不要な存在だというものだ。
実際に冒険者パーティーから追放されるサポーターも続出する中、モノグという男もまた同じサポーターとして戦々恐々とした日々を送っていた。
彼が所属する“ストームブレイカー”という冒険者パーティーにおいて、他のメンバーは全員アタッカー。
それも全員が全員、他の冒険者たちからも注目を集める資質の持ち主だ。
そんな環境下で、モノグは支援術師として、そして細々とした仕事を一手にこなす雑用係として貢献しているものの、仲間たちの実力なら自分のようなサポーターは不要ではないかと、半ば諦めのような自覚を抱くようになる。
自分を蚊帳の外に、リーダーであるイケメン君のハーレムみたいな構図になっているし。
しかし、当のパーティーメンバー達は追放しようなどとは全く思ってはおらず、それどころか……?
これはダンジョンの最奥を目指し日々攻略に励む冒険者たちが、様々な思いを胸に立ちはだかる困難を乗り越えていく物語である。
※カクヨムにも投稿中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-02 19:12:35
234961文字
会話率:42%
追放ブームも落ち着いた世界。
しかし追放は形を変えてまだ存在していた!
冒険者ギルド「深淵の黒」は試用期間と称して、3年もの間、主人公のジョニーを半額の給料で働かせた後追放した!
(それはただのリストラでは?)
しかしジョニーの板前スキル
はチート級で、料理バフの効果はヨボヨボのお爺さんがフンッってするだけでドラゴンが肉団子にするレベルだったのだ!
次第に落ちぶれていく「深淵の黒」。
それとはひきかえ、主人公のジョニーは知り合った爆食鬼娘の紹介で、ちゃっかり別の冒険者ギルド「輝く白さ」に移り、料理バフを使って、戦場の料理人となり成り上がっていく。
しかし料理人は星の数ほどいるのに、「料理バフ」を使えるのはなぜジョニーだけなのか?
冒険を続けるうちにジョニーは同じく「料理バフ」を駆使する悪の板前、「デスイタマエ」と遭遇し、その秘密を明らかにしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-19 17:10:56
107841文字
会話率:45%
【2021年3月1日 角川スニーカー文庫様にて書籍化!】
追放ブーム。世の中ではそんな言葉が流行っている。
〈ステータス・スカウター〉という能力を数値化&視覚化してくれる便利アイテムが登場したことで、世間では高ランクのパーティがス
テータスの低い仲間を追放することが流行となっていた。
ギルドマスター育成学校を卒業したアイゼンはステータス偏重主義の世間に疑問を抱いており、尚且つ【鑑定眼】という〝隠しスキルを見抜くスキル〟を持っていた彼は、無能と称され追放された冒険者たちが実は特殊な隠し能力を持つ有能ばかりであることに気付く。
そこでアイゼンは追放された者で新興ギルドの起ち上げを決め、追放された冒険者を次々と雇用。
あっという間にギルドは大きくなり始める。
「使えない無能はクビだ!」
「あ、じゃあウチが貰いますね」
「ステータスが低い奴なんていらねぇんだよ!」
「この子を捨てるとか、お前ら正気か……?」
アイゼンの新興ギルドには数値で測れない有能な者たちが集い、やがてギルドの名を世界に轟かせていく。
逆に、メンバーを引き抜かれたSランクパーティやステータスの数値しか見れない者たちは転落と失墜の道を辿り、本当の無能は誰なのか思い知ることになる……
「パーティが潰れそう? そんなの、大事な仲間を追放する方が悪いんだよ」
カクヨム様にも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-01 23:00:00
133206文字
会話率:39%
「なあ、知ってるか? 最近王都の方では追放ブームが来てるらしいぞ」
最終更新:2021-04-05 21:17:23
3875文字
会話率:84%
世の中は魔王を倒す為の追放ハウツー本が出る程の追放ブームだ。
モルドレッドはブームの所為で追放されてしまう。
血筋が重視されるこの世界で農家の出のモルドレッドは、全ての魔法が使えるという力を隠しながら、魔道具作りを生業として生きてきた
。
そんな中でただ1人、モルドレッドの力を見抜く者が現れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-08 12:00:00
7246文字
会話率:67%
今、この世界に空前の追放ブームが訪れていた。
我々取材班は、この追放ブームに先がけ、冒険者組合に『追放専門窓口』を設けている支部があるとの情報を得てその支部へと向かった
これは、もはや追放が日常茶飯事になった世界の中でも唯一の、『追放専門
窓口』を設けている支部への取材記録である
※言わいる異世界ファンタジーにおける『追放』を別物に改造した作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-20 23:05:12
7544文字
会話率:23%
追放ブームの謎を解き明かせ!?
最終更新:2020-06-14 23:53:26
3459文字
会話率:56%