『さあ、返答や如何に』
勝ち誇る怪物を前に、娘は答えを返せない。
怪物の出した謎掛けの、答えが分からなかったのだ。
『沈黙は回答不能と見做すが、それでよいのだな』
「……答えを、教えて下さい」
悔しそうに顔を歪めて、ついに娘は降参し
た。それを聞いた怪物は顔を愉悦に歪め、赤く長い舌を出して自らの唇を舐めた。
答えられなかった以上、娘に待っているのは怪物に喰われてしまう悲劇的な末路だけだ。
「…………は?」
だが怪物の示した答えに、娘は唖然として声を漏らした。
『では約束通り、汝を喰ろうて』
「異議あり!」
『……なに?』
「だから異議ありと言っています!」
なんと娘は、怪物の示した正しい答えを認めなかったのである。
◆どっかで見たことのある謎掛けする怪物のお話。どっかで見たことのある気がするだけです、多分。いや絶対。
◆例によって固有名詞のほぼ出てこない、ちょっとしたショートショートです。頭カラッポでお楽しみ頂けます。
◆全5話、合計で15000字ほどで毎日更新します。1話あたりの平均が約3000字、第1話だけちょっと短めです。
◆作者の投稿作は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいていますが、他作品を読まなくても本作をお楽しみいただく上で特に支障はありません。
◆この作品は小説家になろうのほか、アルファポリスとカクヨムでも公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 19:00:00
12860文字
会話率:56%
・あらすじ・
◆三題噺「水子」「東京メトロ」「がんもどき」
仕事に疲れた冴えない社会人である女は仕事帰りに水子の霊に取り憑かれてしまうのだが……。
『おっぱい!おっぱい!おっぱい!』
ちょっと黙ってろ。 …他
◆問掛噺(短編連作)
「答え」なければ出られない。答えるためには「問掛」を探さなければならない
怖い×ほっこり=怖くなくなるんじゃね!?と思ったのが書き始めたきっかけです。
恐ろしくて敬遠してしまいがちな存在の彼らに、笑いとほっこりで少しでも親しみを感じてもらえれば嬉しいです。
※同シリーズ短編を一つにまとめました関係で各話冒頭にもあらすじを載せています、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 13:04:20
20478文字
会話率:23%
死者が死後の世界で死を語る。
テーマの重さとは正反対の軽さで、謎掛けを交えながら語られるエピソード。
それは本格派だとか社会派だとかのジャンルでもなければ、ただの単なる暇潰し。
ライトノベルがあるのならライト推理があってもいい。
犯人や動機
、犯行方法は問われません。ただ、面白ければいいんです。
小説家になろう・カクヨム・アルファポリス・ノベルアッププラス・ノベリズムにおいて重複投稿させて頂いております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-08 12:10:38
268514文字
会話率:41%
幽霊になってから退屈なボブは、アリスにたいして「謎掛け」を出してくれるように頼むが―
『アリスとボブ』の後日譚。 ※毎日18:00に続きが投稿されます。
前作:『アリスとボブ』
https://ncode.syosetu.com/n8
297hf/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-14 18:00:00
2321文字
会話率:68%
喫茶店を営む店長である【彼】と、雨の日だけやって来るお客さんである【彼女】。
なぜか喫茶店には不釣り合いな物――【枕】を持ってきた変な客である彼女。
彼女の出す謎掛けを、彼はあっさりと解いていく。
それでも静寂を愛する彼に彼女は朗らかに語り
かける。
彼女の言葉の中に隠れた嘘に気付き、彼は彼女がこの店に来た目的に思いを巡らせる。
彼女は彼に何か伝えたいことがあるようなのだが――。
ーーーー
雨の日が多いので少しでも気持ちを軽くできるような作品をと思って書いた話です。
ミステリーとは名ばかり、他に選べるジャンルが無かったので『強いて言えば』程度にお考えください。
最終話まで作成済、隔日更新の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-02 07:00:00
29444文字
会話率:38%
「ねえねえ、あなた名探偵さんでしょ?」
声をかけてきたのは見覚えのない女生徒だった。
突然吹っかけられる謎掛けに、少しばかり頭をかいて、それでもまあ暇つぶしにと、俺は校内をうろつき出した。
最終更新:2020-07-14 18:46:39
2675文字
会話率:21%
彼女は今日も僕に奇妙な謎掛けをする。
鈍感な僕と、焦れつつも素直にならない彼女の話。
最終更新:2019-09-10 00:00:00
1113文字
会話率:47%
小さいことは悪いこと、と言いたいのかな?
でも悪いって、どういう意味なのかな?
そんな謎掛けにハマったちびっこ1号六道凛廻と、巻き込まれのちびっ子?2号、西条唯。
2人は今日も突っ走る、でっかいみんなの目の前で!!
※この作品は星花女子
プロジェクト第7期作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-30 14:45:16
6578文字
会話率:56%
中高生、大学生の、人生に対する考察や予測になるたけ誠実に答えてみようと思ふ。答えというより、ネタとかヒントとか考える取っ掛かりにでもなれば幸い。
最終更新:2014-10-14 12:04:05
638文字
会話率:0%
一日二日一話・第十四話。ある山奥の寺の和尚が、托鉢の帰り道物の怪に出会した。物の怪は謎掛けをし、答えを間違えたなら取って食うと言う。一度引き返した和尚は奇策を思い付いた。その策とは?
最終更新:2014-01-17 08:22:36
2439文字
会話率:44%
《八神鳳一朗の遺産》により、超能力が当たり前になった社会。同時に始まる、最悪の時代の物語。――表、中間、裏。3つの視点が重なる時、真実は明かされる。※タイトルは仮です。
最終更新:2011-09-21 22:41:38
58063文字
会話率:38%
ある日、登校する途中で主人公の男性が非日常の事件に巻き込まれます。
暗い場所で不思議な女の子と奇妙な生物に出会い、謎掛けのようなお願いをされました。
短編、前半後半の二作で完結です。
最終更新:2011-05-31 18:17:08
6646文字
会話率:12%