天竺はびしゃり国えんらの庄かたひんらの里に住まう長者、かんし兵衛夫婦はその慳貪な性格から仏罰を被り命を落とした。後に残された二人の姉弟、姉の天寿姫と弟のていれいは、流浪の身の上となる。やがて両親の七回忌を目前にした姉弟は、親の菩提を弔うため
に我が身を売ることを思い立つ。ちょうどそのころ、おきの郷ゆめの里の大まん長者は、長年病に臥せっている息子を治すために、八方手を尽くしていたが……
慶長年間に人気を博した説経浄瑠璃作品「阿弥陀胸割」を現代語に翻訳したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 22:22:26
14834文字
会話率:24%
子供のない松浦長者夫婦が初瀬の観音に祈願して授かった一人娘、さよ姫。しかし、父の長者が亡くなるや家は没落し、母と娘のただ二人が残された。
父の十三回忌の弔いの資金を得るために身を売ったさよ姫は、村の氏神である大蛇に捧げる生け贄の娘を買いに都
へやって来た商人、ごんがの太夫に買われ、はるか奥州安達郡の八郷八村へと旅立つ。
池の大蛇に捧げられる人身御供となったさよ姫は、父の形見の法華経を取り出すと……
室町時代から江戸初期頃の口承文芸である説経節のひとつ、「松浦長者」を現代語に翻訳したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 15:42:13
28008文字
会話率:25%
檸檬 絵郎が描く、「安寿と厨子王丸」伝説の物語。
森鷗外『山椒大夫』と説経節『さんせう太夫』のストーリーをベースに、安寿姫と厨子王丸の数奇な運命の物語を描きます。
なお、副題 - La stratégie d'Angel - はただのかっこ
つけです。本文は日本語で書かれていますので、ご安心ください。
※1 秋月 忍 さま主催「和語り」企画 参加作品です。ただし、期間内に終わらなかった^^;
※2 キーワード欄に「ざまぁ」「ザマァ」とありますが、ざまぁエンドではないです。復讐はしますが、ざまぁエンドではないのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-16 12:08:41
30399文字
会話率:47%