時は1943年。
ソ連軍のスパイ達は、市民に扮して荒廃した町を歩いていた。
リーダーのコードネームは、"ニキチッチ"。
ソビエトの英雄になれと、同志から授けられた仮の名前。
「おどおどするのはよせ、ドフチェンコ。怪し
まれる」
「は、はい!」
新米の狙撃手を引き連れ、ベルリンへ向かうニキチッチ。
だが、2人の前にナチスの私兵組織、武装親衛隊が立ちはだかる。
指揮官リッヒテンシュタインは問う。
「私の目は誤魔化せないぞ。どこの出身だ? 仕事はなんだ? 家族は? 友人は? 親戚は?」
「ああ、経歴の開示も求めるんですね。いいですよ。出身は……」
「いや、聞かんでもわかる。貴様、ロシア人だな?」
40人の小隊に対し、こっちは2人。
スパイは、それでも余裕を失わず、不可能としか思えない戦闘を開始する。
影に埋もれ、誰にも語られなかった歴史の一幕が、ここに語られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-10 15:13:38
6865文字
会話率:32%
とある高校の3年生のクラスが突然、白昼に全員行方不明となった。5年後、彼らの数人が成長した姿で戻ってきたが、彼らはなぜ他の人たちが帰らなかったのかを明かさなかった。
そこには語られなかった歴史。血に塗られたクラスメイト同士の裏切り合い、殺
し合いがあったから。
これはその語られなかった話を三人の視点から描くものである。
隔日更新(現在予定、変化する場合はお知らせします。)。各話、大体1000字ちょっと。多くて2000字くらいになっています。
この作品は一部、R-15相当なゴア表現があります。
15歳以下の閲覧は禁止します。未会員の方はその点を注意し、お読みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-30 00:00:00
229807文字
会話率:60%
昨年7月、誰もが知っている最強の格闘家『トンスル・カンミン』が死んだーーー
ジャンル問わず、数々の格闘技で優勝を総なめにし、国民的スターにまで上り詰めた無敗の王者だ。皆が口にしただろう。『最強』だと!
生前そんな最強の男トンスルに、インタビ
ューをした記者がいた。「貴方に勝てる奴はいますか?」と、記者は冗談混じりに聞く。「そんな奴ぁこの世にいない」誰もがそう答えが返ってくると予想し、次の質問を選んでいるとーーー「いるぜ・・・」彼は静かに答えた。「だ、誰ですか?」失神しそうな記者が精一杯の力を振り絞り声を出す。そして、トンスルはゆっくり足を組み、溢れる笑顔で「そいつの名はーーー」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-15 02:38:54
720文字
会話率:43%
かつて、クリストフという偉大なる科学者が生み出した、アンドロイド・オージェ。史上最悪のアンドロイドと呼ばれた彼の生涯について、知っているものは少ない。
彼が何を思い、何を行ったのか、語られなかった歴史の真実を、今紐解いていこう。
最終更新:2014-09-10 23:29:21
10657文字
会話率:24%