天河聖鞠(あまかわひまり)、二十五歳。付き合っていた彼の本命が実は『セーラー服がよく似合う美少女』だったことを知らされ失意の底にいた聖鞠。雨にも降られずぶ濡れで帰り着いたアパートの階段で足を滑らせてしまう。
──落ちる。そう思ったとき、聖鞠
の背中を受け止めたのはなんと眉目秀麗な美男子だった!しかも、異世界の王子。
異世界レアスを救う聖女として召喚された聖鞠。もう顔の良い男は懲り懲りだと思っていたのに、ついつい絆されて。先代が着ていた衣として差し出されたセーラー服を着てしまった瞬間、聖鞠の運命は決まった。
『それ、もう脱げないよ。アンタが世界を救ってくれるまで』
脱げないって、え!?じゃあお風呂はどうすんの!?
──着衣のままお風呂に入っても大丈夫!速乾性抜群!聖なるパワーが汚れも水も弾きます。ただし、お風呂に入った気にはなれませんが。
防御力だってすごいぞ!あらゆる攻撃、魔法も受け付けません。無闇に触れようとすればもれなくビリビリします!──自分へ邪な思いを抱いている人間や、マイナスな印象の相手を触れさせません!(つまり、気を許したらバレバレ)
二十五歳でセーラー服ってキツイわ……。
これは、渋々世界を巡り浄化の旅をすることになった女の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-08 11:58:05
41942文字
会話率:21%
速さを重視する人種に生まれた、かつて速かった少年と、速くなった少女は、互いに苦悩しながら生きていた。
其の苦悩はいつしか大きなうねりとなり、多くの人を巻き込んで一族を変えていく。
彼らは踠き足掻いて苦しんで、そうして得た未来でにこり
と笑う。
此れは其れ迄の青春物語。
エブリスタ、カクヨムにも同様の作品を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-05 23:19:26
84915文字
会話率:29%
並行世界の何番目かの何個目かの世界。
古い辞書には、通し番号で管理されている。
2万と飛んで196番目の世界で、過去の歴史から物を学ばない王は、禁忌事項を行った。
-異世界からの召喚-を。
呼ばれたのは、まさにその世界をどうしようかと食
卓を囲んで会議していた管理者の一人。
運がよかったのか悪かったのか。
世界が召喚を禁じた訳を。
管理者は語る。焦土と化した世界の行く末を。
因縁があった管理者と世界の戦うお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-04 01:12:23
3182文字
会話率:26%