『今週末の花火大会、良ければ一緒に行きませんか』
『いいね、行くなら花火があがる最終日だ』
『それがいいですね、今から楽しみです』
私は、俺は、そう予め用意されていた台詞を交わし合う。私は昨日書いた恋愛小説の台詞を準備して、俺は昨日読
んだ恋愛小説の台詞を準備して、決まったやり取りをして仲を深めていった。しかし交わされるのは“私の言葉”でも、“俺の言葉”でもない。本当の想いを確かめるために、自らの言葉を伝えることは出来るのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 18:14:04
6361文字
会話率:24%
小説作家『村木忍』は、とある事情によりオリジナル作品を作ることから遠ざかっていた。
そんなある日、村木の元へ一通の手紙と"読書感想文"が送られてくる。
それは過去に村木が執筆した小説の感想文…ではない。
それどころ
か、この世の何処にも"存在しない小説"の感想文だった。
高校生『坂本灯』と、彼女の頭の中にある《空想の物語》。
それらの存在を知ってしまった村木は、ある人の"言葉の鎖"に囚われながら
《空想の物語》を、自らの言葉で《小説作品》に変換することになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 19:13:28
86612文字
会話率:55%
『世界はタイムリープのループにハマっていた。
その周期はたったの5秒。
そう、世界は同じ5秒を延々と繰り返していたのである。
これだけ周期が短いと、結構な人数が気付いているのだが、たったの5秒では何も出来ずにいた』
を見て考えたものです。
悪役令嬢と呼ばれた公爵令嬢と、罪もない公爵令嬢を陥れた王子とその恋人の受けた報いです。
『婚約者を陥れ処刑した王子が、自らの言葉によって永遠をループする』
で書き足りない部分を、続きとして。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 07:07:29
317056文字
会話率:55%
でんでろ3様の創作試験問題
『140字で世界を救って下さい。
シチュエーション:
世界はタイムリープのループにハマっていた。その周期、たったの5秒。そう、世界は同じ5秒を延々と繰り返していたのである。これだけ周期が短いと、結構な人数が気
付いているのだが、たったの5秒では何も出来ずにいた』
を見て考えたものです。
悪役令嬢と呼ばれた公爵令嬢と、罪もない公爵令嬢を陥れた王子とその恋人の受けた報いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-26 18:27:31
2601文字
会話率:37%
僕達の聲に限りがあるとしたら——貴方は大切な人に最後に何を伝えたいですか?
2025年。日本では聲の制限(ヴォレスト)という身体症状が存在するということがある科学者により発見された。
ヴォレストとは簡単に言えば【一生の内に喋れる言
葉に制限がある】というもの。
例えば普通の人間は一生の内に喋れる言葉に制限があるなどとは考えないだろう。その為何も考えずに言葉を喋り続けるはずだ。
しかし、ヴォレストという身体症状が発見されてからは、世界中の人々が自らの言葉の重みに気づくようになった。
そして極端にヴォレストが少ない人物のことを世間は終わりが近い者(ロスト)と呼ぶようになった。
この物語の主人公である【黒崎繋(くろさきかさね)】はどこにでもいる平凡なサラリーマンだった。
容姿も並。特に給料が良いわけでもなく。ただ繰り返すだけの平凡な毎日に退屈していた。
何かが変わると思い期待までしたヴォレストの検査結果ですら彼は平均値だった。
その日は泣きだしたような大雨が降っていた。
彼が仕事を終えてアパートに帰宅すると玄関の前でずぶ濡れの女が座っていることに気づく。事情を聞くと雨宿りをしていたらしく、彼女の名前は【音無結希(おとなしゆき)】と言うらしい。
詳しい話しを聞くと彼女は自らの記憶を無くしているらしく、自分の名前以外には住んでいた場所。自分の仕事先。家族の名前も分からないと繋は告げられた。
また驚くことに結希は一般的な人間よりヴォレストが少ないロストであった。
警察に行きたがらない彼女を不憫に思った繋は当分の間結希を自分のアパートに住ませることを決意する。
その日から繋は結希の記憶を取り戻すために平凡な毎日から抜け出すことを決意するが……?
これは俺が彼女と歩み始めた――苦くて切ない、物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-26 23:00:00
7340文字
会話率:18%
鈍感で阿呆。。
その殆どが良かれと思っての行動ではあるけれど、心の中にあるモノとは正反対の言葉を口から発声し、文字に認め、今まで幾人の人の心を、私は傷つけてきたのだろうか…
後になって気がつくことが多いのだが、私は人を傷つけてば
かりいる。
困ったものです…一向に改善されないわ♪
傷ついた人たちは皆、他者の心を慮れる人。
私の欠損している部分を持ち合わせていて、羨ましく、魅力的な人たちばかりである。
信頼感が増すとストレートな物言いが多くなる“加害者”の私は『不器用なだけさ』と、自らを納得させる方法しか見つけられない有り様でございます。(まぁ本当に不器用な人は、無自覚だろうから…私は不器用じゃないだろうね♪)
人と人との間に漂う心地よい空気を…空間を…大事に思っていながら、自らの言葉によってそれらを壊してしまう。
不確かだけれど、一見無価値に思える[目に見えないモノ]こそが大切なのだ、と認識していながら…
今作は、それらと同じように、目視することが叶わない、決して証明出来ない事柄がテーマです。
『〇〇〇、お前なら、何をしようと…どこへ行こうと…きっとやっていけるよ!』
これは昔々、私がある人物に言われた言葉です。最早、顔もうろ覚えで、仮に再会を果たし、口にした人に発言の真意を問うたところで、きっと人生の先輩である彼は覚えていないでしょう。
しかしその言葉だけが私の脳内でぐるぐる何千周も一人歩きしている。
それは紛れもなく、目に見えない不確かなモノと同質で…それは説得力を持たないエピソードですが…今でも私を支えているモノの一つです。
人間の目に見えている[物質]は、人の心の中にある[心情]を代替している。
『それは決して言い過ぎではない』
その根拠は示せませんが、私は漠然とそう思っています。
なんだか本編とは全く関係のない前口上が長くなりましたね…では本編を張り切ってどうぞ♪
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-01 19:00:00
37590文字
会話率:22%
夢を叶えたい!死に物狂いで私は死が見掴みます。自らの言葉に。プライドと夢を天秤にかけた時私の心はどちらへ傾くのだろうか……
最終更新:2018-09-20 00:47:12
4569文字
会話率:2%