優秀で個人主義の彼と一緒に暮らしている。
そんな彼が私が進めた摩訶不思議、無茶苦茶な話を読みながら、微かな寝息を立てていた。
わざとじゃないのよ? 起こしてしまったのは。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座
いません。
注意事項2
頭の良すぎる人って、たまに物凄くヘンテコな事するんですよ。
「お前、気が狂ったの!?」
とは、高校時代のクラスメートの名言です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-02 21:17:47
1051文字
会話率:50%
寒がりなのにスカートが短い美少女と、暑がりなのに膝掛けを持っている主人公の話です。
すきま時間でお読みいただける長さです!
最終更新:2022-01-08 20:10:33
2074文字
会話率:64%
「……すみません、助かりました」
「いいって。寒いからよかったらこれ使って」
そう言って先輩が後部座席から手繰り寄せてくれたのは、女性物の膝掛け。
一瞬、頭の中に持ち主の存在がよぎったが、躊躇しつつも私は有り難く手にとったのだったー。
最終更新:2021-12-14 20:37:29
1000文字
会話率:12%
分厚いコートと複雑に編まれた膝掛けのみで、芯まで凍てつくような寒さに抵抗せんとする老人の目の前。
二体の雪だるまは、次第に精緻な彫刻へと変貌していく。
最終更新:2021-12-05 17:20:20
1000文字
会話率:0%
暗い部屋に、一つの蝋燭の光が灯された。
蝋燭の前に居る、一人の老人の横顔に弱々しい光があたる。
はじめは弱々しかった蝋燭の明かりは、酸素を呑み込み、次第に強くなっていく。それに比例し、部屋を照らす明かりもよりいっそう強くなった。
老人は白い口髭と白髪を生やしており、その白いそれは揺り椅子の上で、老いた人の雰囲気と同調するようにゆっくりと揺られている。老人の膝には温かそうな膝掛けに、湯気のたっている、これまた温かそうなマグカップが手と共に置かれていた。
老人は思いふけているのか、懐かしいものを見ているかのような、穏やかな目で遠くを眺めている。
不意に老人は、周りを見渡した。部屋は薄暗いのを考慮しても目立つものはなく、木製のテーブルと本棚の最小限の家具しかなかった。無機質な木の壁がさらに寂しさを強調している。
老人は本棚に目を止めると、その本棚に手を伸ばし、一冊の本を取り出した。その本の表紙には『日記』と書いてある。
老人は温かそうなコーヒーが入ったマグカップをテーブルに置き、『日記』という本を我が膝の上で開いた。
しかし老人は本を開いた直後、内容を見ることなくまぶたを落としていた。
寂しい部屋には、老人の小さな寝息だけが響きわたった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-03 20:27:08
6529文字
会話率:11%