図書館で隣に座った、ただそれだけのはずだった。
けれど、彼女の髪が揺れ、指が動き、脇の奥に風が入ったその瞬間、
少年の中の何かが、静かに“崩れはじめた”。
スカートに触れる、ほんの3分前。
これはまだ誰も壊れていなかった時間に、“最初の
欲望”が生まれた記録。
ゆーきの地獄は──この瞬間から始まった。
※連作小説『図書館の指先』より
「地獄の入口」だけを抜き出した独立短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 23:00:33
10439文字
会話率:2%
「ミモレ・アザリアノ!お前との婚約は破棄する!お前のような醜悪でまともに口もきけない女を私が愛することはない、私が真に愛するのはこのフィオナだ!」
ミモレは自分と第四王子レオナールとの結婚発表のための夜会で、レオナールから婚約破棄を突き付
けられる。
しかしミモレは心の中で優雅に笑う。これは欲しいものを得るための断罪の始まりだと。
奴隷のように虐げられてきたミモレが愛しい奴隷と一緒になるまでのお話。
※本編六話+番外編二話 全て書き終わっているので順に投稿していきます。
※番外編を後で投稿する可能性があります。
※全体的にほんのりグロい表現がちょこちょこ差し込まれますので苦手な方は避けてくださいね。
※転載は許可しておりません。小説家になろうにのみ投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-28 20:00:00
29684文字
会話率:33%
とある国の、大きな祝賀のパーティーでその国の第一王子が声を張り上げた。
「エルーナローズ・ワイエ!貴様の傲慢で残虐な行い、もはや見過ごす事はできん!アルマ・ジニエ男爵令嬢にたいする数々の行い、身に覚えがないとは言わせないぞ!」
断罪の始
まりを近隣諸国の大使を招いたパーティーで叫んだ王子は、
果たして無事に済むのだろうか…
というのが、当初のテーマでした。
王道の婚約破棄物 のつもり…です…。
この作品は、アルファポリス様でも別名義にて掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-06 00:00:00
27430文字
会話率:24%
誰かが机を叩きました。
教室が鎮まると、アドリアナさんはメアリーさんに向かって尋ねました。
それは、アドリアナさんによる、メアリーさんの断罪の始まりでした。
アルファポリスさんにも掲載しています。
最終更新:2020-05-26 01:00:00
17806文字
会話率:45%
人類すべての平和を願うべきだった男が、求めたのはたったひとりの愛情だった。それが、すべての罪の始まり。
五月のある日、ひとりの老人が危篤に陥った。
その知らせはすぐに、彼の子供たちに伝えられた。
彼は全世界で一、二位を争う警備会社
の創設者だった。
『あなたを守ります。敵から、家族から、国家から』
衝撃的なフレーズがコマーシャルで流れた時、全米で物議を醸した。
アメリカに根付く自衛の精神を最大限に利用し、法に触れなければ誰でも、誰からでも守るという姿勢が称賛と批判を浴び、やがて会社はアメリカのみならず世界に名だたる企業になった。
会社の設立は第二次世界大戦直後にまで遡る。
会社の業績が目覚ましい成長をする間に、若き創設者は二度の離婚と三度の結婚をし、三人の子供をもうけた。
それらの歴史は、インターネットにいくらでも載っているし、会社も隠していない。
だがこれから始まる物語は、一般人には知り得ない話だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-08 00:33:54
2002文字
会話率:28%
〔少女は世界を救うため戦の道を仲間と直走った。悪をいだいた者を殺すことに正義はなく、罪であった。
孤独を秘した少女は宿命の男性と出逢った。それは邂逅となり、現在の罪の始まりとなり、孤独を癒やす過去への大きな一歩となり、未来の夢となった
。
宿命の男性と出遇うため、少女は仲間のもとを去り、償いの旅に出た。そこにも正義はなく罪があった。
少女は歩み続け、ときは唐突、男性と再会を果たす。
「死とは何か、考えたことはあるか」
少女と似て非なる罪と孤独を、男性は抱えていた。
全身全霊を懸けた恋の行く末には──。〕
想像を深めて……。
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※文体・台詞の癖が強いかも知れませんのでご理解・ご了承ください。
完結:二〇一八年一二月二一日。
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474473文字
会話率:57%