大農家のひとり娘ララは、貧窮した男爵家の称号を金で買った。形ばかりの低級貴族になったある日、突如ある伯爵家から結婚話が舞い込んで来た。相手は〝氷の騎士様〟と呼ばれる美貌の騎士だったのだが──やって来るなり、突然の婚約破棄宣言!?
人間不信の
騎士様と、農作業に生きる令嬢の、婚約破棄から始まる奇妙な恋の顛末。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-20 12:28:24
150670文字
会話率:51%
「愛する人がいる。初恋の人を未だに探し続けているんだ。これは形だけの結婚。君を心から愛することは生涯ないだろう」
そうですか、分かりました旦那様。
けど話をよくよく聞いたら──その〝初恋の人〟って多分、10年前の私のことですよね?
最終更新:2021-09-17 13:38:59
9300文字
会話率:43%
公爵令嬢ナージャは王太子に婚約破棄を言い渡された。
「貴様のようなつまらない女とは添い遂げられない!こっちの〝おもしれー女〟と結婚する!」
何ですって……!?確かに私は面白くも何ともないモブ系公爵令嬢ですが、こんなことって……
「くっ。今に
見てなさい?そんなにおもしれー女が好きなら、おもしれー女になって見返してやる!」
ナージャは西に向かって旅立った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-27 07:02:48
4588文字
会話率:57%
「喜べ、シュネ―。お前の結婚が決まったぞ」
それは、わたしにとって死刑宣告のようなものでした。
これはよくある政略結婚。
しかし、わたしはこの政略結婚が決まった時点で余命一年となった。
常冬の国インベルノ帝国、常夏の
国アスティウ帝国――――
二つの大国は山脈をはさみ隣接していた。しかし、何百年もの間この大国は貿易を行うことが出来なかった。
理由は、山脈の呪いと呼ばれるものにあった。インベルノ帝国の民がアスティウ帝国に、アスティウ帝国の民がインベルノ帝国に足を踏み入れた時点で余命一年となる……そんな呪い。
二つの国の未来のため、わたしはアスティウ帝国の皇帝と結婚する事となる。
自分の命を引き替えに、子を成す為だけの道具として……
政略結婚の筈なのに、何故?
そして余命一年と分かりながら皇太子はわたしに愛していると伝えてきて――――――……
これは、わたしが自由と幸せを手にし死ぬまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-23 18:00:00
8460文字
会話率:21%