ある日、世界の【死】は崩壊した。
脳機能が消失しようと、心肺が停止しようと、人は死ぬことができない。
人々は永劫とその器に魂を囚われ、ひたすらに苦悶を味わい続ける。
その結果、不帰者と呼ばれる怪物たちが誕生した。
不帰者は助けを希い、どうか
殺してくれと人々を襲い続ける。
不帰者は不帰者を生み、世界はどうしようもなく生に塗れていた。
そんな混沌と化した世界で、原罪の聖人が、世界の捩じれを正していく。
※不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-11 20:07:08
395646文字
会話率:35%
紛い者な主人公は、不思議な7月15日を過ごす。
最終更新:2021-07-23 03:13:51
1773文字
会話率:41%
主人公の新垣 寅(あらがき とら)は、何も変哲もないただの男子高校生。
今年の春で高校3年生になった。
勉学もスポーツも、クラス全体では中の中で、特に飛び抜けた能力はなかった。
ただ、少し好奇心旺盛で少し演技が上手かった。
専門でやってい
る人ほどではないが、たまに演劇部の友人に助っ人に呼ばれていた。
その日は演劇部で助っ人で呼ばれた後の帰りのことだった。
ふと、寄り道をしたくて、遠回りしていると、薄暗い通路に行きついた。
そこにあったのは、汚れがひとつない机と椅子、明かりがついたデスクトップパソコン。
明らかに異質な"それ"に思わず、足が動く。パソコンの画面を覗き込むとこう書かれていた。
「君に質問だ。この日、世界が終焉を迎えるとしよう。君にはそれを変える力がある。どうする?」
その奇妙な問いかけに、「変える力があるなら・・・変えたいかな」と呟くと目の前が真っ白になった。
目を覚ますと、百合の花のようふんわりとした白い布が、目に飛び込んできた。
ふれたら壊れてしまいそうなガラスのような肌とは対照に、二つ結びされた燃えるような赤い髪が揺らめく少女がいた。
「君は一体・・・」
そう呟くと、少女は無邪気に笑う。
白い世界が淡い色に染められた気がした。
「ボクの名前はシアナ、よろしくね」
「ボクと一緒に終焉《カタストロフィ》を止めてくれないか!」
「か、かたすとろふぃ・・・?」
「この世界で、終焉《カタストロフィ》を止めないと、キミが元居た世界も、終わってしまうのだよ」
追放、転生、転移などの当たり前のこの世界で繰り返される悲劇を止める為に・・・。
新垣 寅と、シアナと名乗る赤髪の少女の―終焉を止める険しい冒険が始まる。
「それは本当に正しい事なのかい?」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-14 17:46:11
18694文字
会話率:32%
沖ノ浜。それは日本最大の次世代エネルギー研究開発複合施設……つまり発電所や発電関係の研究所ばかりを集めた人工島。
沖ノ浜において実験される『紛い者』。彼らはグループで管理されていた。
そんなグループの一つ『塵芥』が沖ノ浜上層部からの作
戦を実行に移す。その裏で蠢く『烏』と、それに感づいた『鍵』。三つのグループが織り成す内紛が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-10 00:00:00
97426文字
会話率:37%
美しい容姿、経済力のある素敵な夫をもち、お腹にはもうすぐ産まれる大切な命まで宿っている…。 傍目には幸せの絶頂にいるはずが…私は常に脅えていた…。
それは…私が気がついたらこの身体の女性になっていた紛い者だから……。
いくら夫を愛しても、絶
対に私自身を見てくれるはずもない究極の片想い…。
2月22日に改訂を行い
・主人公の名前(緋佐子→優子、用→要)入れ替え
・13章の終わりから物語を書き直し入れ替え
を行っております。
ご迷惑をおかけします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-04 14:00:00
49721文字
会話率:24%