藤原純友の乱(承平天慶の乱)前夜の純友と弟純乗の会話です。史実として歴史の転機、分水嶺に当たると思うので。平将門の乱も合わせ、武士が力を持ってくること、中央から落ちこぼれた貴族たちが地方で力を持っていく経緯を表していると思います。瀬戸内生ま
れの作者にとっては、純友は水軍、船で戦う強さを見せつけた憧れの対象のようなところがあります。
* 公式秋の歴史企画2024「分水嶺」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-26 12:33:40
4997文字
会話率:57%
水軍の起源に関しては諸説があるようですが、普段は漁業を営みながらも集落を略奪から守るとともに、ひとたび食べる物に困ると、沖を行く船から食糧や金品を掠め取った海人達が集団化して海賊となり、水軍として武力を提供するようになったとも言われています
。集団化していくためには、組織的な統率者が必要ですが、たとえば天慶2年(939)に起こった、宇和海の日振島を拠点としていた藤原純友の乱は正に海人を集団化して利用した反乱とされています。
このような瀬戸内海における海賊お出没が盛んになるのは、平安時代初期からのことです。しかしながら、大和朝廷時代の頃にも瀬戸内海の海人達は、大和朝廷や律令政府から水軍として朝鮮へ航海する船や遣唐使の護衛を命じられていました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-25 13:47:19
7619文字
会話率:0%
土佐の国守の任期が終え、紀貫之は京へ戻る。橙乃は紀家の侍女。途中、新任の国司に呼び止められたり、海賊王と称する藤原純友と出会ったりしてしまう。紀家の侍女橙乃は大事な和歌集を海賊に奪われてしまわぬように、ひそかに胸にしまい込むが・・・婆様「あ
れがないんじゃ」「え?あれって何?」和歌が自然と口をついて来る体質の紀貫之は、和歌の達人、ミリオンセラーヒットを出した有名人で、ちょっと変人。女もすなる日記というものを書き出した紀貫之、海賊、天候不良に襲われる船旅、紀貫之の息子時文が何やら秘めた思いだのを言い出して来たり・・橙乃の旅は波乱万丈。
土佐日記を書きたいと思ってましたが、橙乃の恋愛を主にすると、土佐日記の部分がほとんどカットになりました。雰囲気だけでも楽しんでいただけたら幸いです。一応恋愛物。平安物。時代考証はゆるいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 00:54:17
33863文字
会話率:41%
平将門と藤原純友の乱を平定して間もなく朝廷の実質的な最高権力者となっていた藤原忠平が亡くなり、時代は藤原忠平の子供達の世代の時代へと移っていく。しかし、ここで最高権力者となったのは村上天皇であった。村上天皇は天皇親政を図り、国政の立て直しを
自らの手で成し遂げようとする。藤原忠平の子供らは藤原政権の再構築を求めて権力闘争を繰り広げ、藤原氏と渡り合う他の貴族達を排斥し、ついに摂関政治を完成させる。あとは藤原氏の中の誰がトップに立つかの争いが始まるだけだった。その中の最後の勝利者となるのは、天禄元(九七〇)年時点でわずか五歳の藤原道長であることはまだ誰も知らないままに。
本作品は2013年5月より2013年10月まで「いささめ (https://ameblo.jp/tokunagi-reiki/)」にて公開した「平安時代叢書 第八集 天暦之治」を再編した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-12 23:57:41
113754文字
会話率:0%
菅原道真が亡くなった。
藤原時平も亡くなった。
国政は藤原時平の弟の藤原忠平のもとへと渡り、藤原忠平は父の藤原基経や祖父の藤原良房の時代への回帰を図ったが、中国大陸では唐が滅亡して五代十国の混迷が始まり、朝鮮半島では新羅の衰退から後三国時代
を迎え、日本国内では菅原道真怨霊伝説にあふれる時代となっていた。貴族達が一人、また一人と命を落としていき、誰もが恐怖に襲われた。
そんな中、関東地方では平将門が、瀬戸内海では藤原純友が反乱を起こし、日本国の分裂の危機が現実の物となっていった。恐怖はさらに増していき、藤原忠平は最後の最後まで奮闘するものの事態は好転しない。好転するのは平将門の反乱も藤原純友の反乱もどうにかして鎮圧することに成功したあとである。それは深手を負った末でようやく手にした安寧であった。
本作品は2012年6月より2012年12月まで「いささめ (https://ameblo.jp/tokunagi-reiki/)」にて公開した「平安時代叢書 第七集 貞信公忠平」を再編した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-12 23:27:38
170535文字
会話率:1%
純和風の習作です。
多分次話で完結です。
最終更新:2020-12-04 09:10:55
5169文字
会話率:49%
文部科学省所管特定機密教材M・Y-00000号
四井純友電機(株)20xx年製/擬態級友型非行抑止潜入用実験機講師その名も皆護未来(ミナモリ ミライ)
そして只今0歳3カ月である。
今日彼女は産まれて初めて実験室から外に出た。
ある学
校に自分をマシンでは無く生身の生徒だと偽って登校する。
この時代の教育現場ではイジメ、売春、恐喝、私闘、各種詐欺、薬物汚染、拉致監禁、失踪蒸発、学級崩壊、収賄汚職、各種ハラスメント、学生暴動、各種非合法ギャング及び非合法政治団体結成とそれらへの勧誘行為、校内不法占拠、各種兵器製造、各種テロリズム準備及びテロ行為、各種超心理学及び超能力犯罪、魔術及び奇跡犯罪、日本国内へのテロリスト及びアンノーン軍等の外患誘致行為や争乱行為及び各種クーデター未遂。
その他諸々・・・これら諸事案を抱え末期的とも言える混沌を呈していた。
これはイジメからクーデターまで様々な地獄の困難から生徒達を護る為に科学の力が産み出した伝説の講師皆護未来の物語なのかも知れない・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-06 22:11:21
23165文字
会話率:5%
それは、
繰り返される
人生の物語。
私の犯した罪は決して許されるものではないけど、だからといって生きない理由にはならない。
孤独に生きようとする彼女と見知らぬ男たち。翻弄されながらも必死に何かを掴もうともがく姿は
誰よりも輝いて
、何よりも尊い。
人生の岐路で失った何かを求め、彼女が選んだ生き方は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-01 09:00:00
13844文字
会話率:5%
時は五代十国時代中期。
呉越王が太子・銭弘佐(せんこうさ)はお忍びで大火に見舞われた杭州の街を弟と共に視察を試みた際、弘佐は何者かにさらわれる。
その計画の首謀者は父王・銭元瓘(せんかんげん)。
なぜ父が息子の命を狙うのか……不安
と疑問に思いながら脱出を試みるとき、金髪碧眼の謎の少女に助けられる。
彼女の名前は香霄(こうしょう)。呉越国の社禝(かみ)。そして弘佐が幼い時に一目惚れした少女だった。
彼女に助けられた、そこは大陸でなく、日本海賊船で?!。
若干14歳の少年王の奇跡の先に待つものは……歴史×ミステリー×ファンタジー新感覚小説!
登場人物
◎銭弘佐(せんこうさ)>秀麗な呉越太子。
◎香 霄(こうしょう)>呉越王の社禝(かみ)金髪碧眼の少女。
◎銭弘倧(せんこうそう)>弘佐の同い年の弟。兄をとても尊敬している。
兄が王になる際「丞相」となり支える。仏教を信じている。少々感情豊か。
◎弘 純(ひろずみ)>藤原純友の残党。本名は銭弘環(こうかん)。
◎晁 衡(ちょうこう)>弘純の船に乗り込む謎の陰陽師。
◎銭元瓘(せんかんげん )>弘佐の父。息子殺害計画の裏にはせつない想いがある。
(pixiv・Blog・フォレストノベルにも転載してます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-17 20:23:30
67693文字
会話率:37%