戦国時代が終わり、太平の江戸時代がやってくると、お大名達は暇を持て余すようになります。
あるところに一人の殿様がいました。
殿様などというものは我儘なもんですから、白いものを黒いと言ったり、馬を鹿と言ったりしてはばからない。
家来も上下関係
は絶対の為、ご無理ごもっともで通さざるを得ない。
この殿様が将棋に興味を持ちます。
家来たちにとってはこれが苦難の日々の始まりであった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 21:08:23
11121文字
会話率:1%
八五郎は妻と二人で路地の奥の貧乏長屋で暮らしている。
暮らしは貧しくほうぼうに借金を抱えている。
そして今年も商人が恐れられる日、大晦日がやってきた。
銭の算段が未だ付かず日が暮れたためしぶしぶ家に帰る。
そこへ一人目の借金取り立て、薪屋が
現れる。
八五郎はトンデモ理論を駆使して何とか退散させるも、こんなのがあと何件も続くであろうことにうんざりする。
そこへ不思議な触れ声が響いてきた。
「えぇ~~借金の言い訳ぇしましょう~~っ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 20:57:28
10409文字
会話率:1%
お稽古事好きの熊公。
熱心なのはいいがどうも上達せず長続きしない。
ある日、横丁にあくび指南処という稽古場ができる。
これに興味を引かれた熊公は友達の八五郎、八っつぁんを半ば強引に誘って訪ねるが…。
最終更新:2024-07-22 15:32:02
7463文字
会話率:1%
小説ではなく、落語のようなものです。お目汚しですが、ご一読賜れば幸い。──「志ん生には間に合わなかったが、オレたちは志ん朝とともに生きられて幸せだ」なんて意気がってた私にとって、ここ何年かで接した訃報のなかでも最大級のショックを受けた現実。
落語好きの、髭面編集者のF君からは「嗚呼、もう落語はお終いだ」なんてメールも舞い込む始末。確かに、あんな端正な噺家は二度と出現しないだろう。でもしかし、「落語にはまだもう一方の旗頭がいるじゃないの」という思いを込めて返書した一席です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-08 20:19:44
3740文字
会話率:5%