遥か昔、神々が世界を見守っていた時代は終わり、人々は祈りの意味すら忘れかけていた。そんな時代の片隅で、ひとりの少年――スカールは、かつて神に仕えた祈りの炎《祈火》をその身に宿していた。
故郷を戦火に焼かれ、すべてを失ったスカールは、今も“
祈りの残響”を集めて彷徨う。生者の祈りを受け取る資格を持たない彼が使うのは、亡者たちの名もなき祈り。その炎は、時に運命の分岐を示し、時に刃となって彼の道を切り開く。
旅の中で出会う少女・リーネアは、失われた宗教の巫女の末裔。彼女との出会いは、スカールの運命を静かに揺るがせていく。
忘れられた神、届かぬ祈り、そして燃え尽きぬ運命の炎――
少年はただ、誰かの祈りを裏切らぬために戦う。
これは、“神なき時代”に抗い、祈りの光を手繰る者たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 09:23:12
2640文字
会話率:14%
ここはカーナガル、【神漂流する地】と名付けられし唯一の大地よりなる世界。
不可抗力の事故で天涯孤独の吸血鬼となった少女ヘリテと、ヘリテに使える若き執事クゥエルは、南の果ての魔都ガンガルゴナを目指して旅をする。死神を奉ずる不死殺しの神官戦
士に追われながら、『ガンガルゴナでは吸血鬼も人として生きられる』という風説を心の支えとして――。
未だ終わらざる神代の世界で、人の定義と祈りの意味を問う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-11 00:29:35
234249文字
会話率:29%
夢の迷路に紛れ込んだ主人公が安息たる家を目指し苦しみもがく様を描く。
最終更新:2018-03-25 08:27:04
146461文字
会話率:48%
それは、忘れられた祈り
届かぬ祈りを忘れた人間は
本当の祈りの意味を知らない
白の少女は願い「世界が笑った瞬間に私を忘れて?」
黒の少年は望む「失うくらいなら、奪ってほしい。」
銀の乙女は嘆き「歪んでしまう願いなど、誰も聞かない。」
金
の青年は叫ぶ「本当に救いが存在するのなら、どうか、」
色彩を持つ神は言う「全ては、君達が選んだことだと、識るといい。」
誰もが忘れ、誰もが覚えていた、掌の祈り
忘れられた祈りを望む人間に、救いは存在するのだろうか――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-16 22:21:08
12193文字
会話率:11%
自由奔放に夜を過ごす高校生あやのは、天使のような少年エンジェと出会う。
不思議な引力で出会った二人だが、やがてエンジェの抱える痛みを知る。
「あいつは何もしてくれない」
届かない祈り。神に捧げる祈りの意味。祈る事とは、何なのか。
最終更新:2015-10-18 17:31:21
12494文字
会話率:57%