服部留吉は常滑市の御嶽神社と本宮山を結ぶと東西の線上に来ることを知る。そしてなおも西に眼をむけると、伊勢湾を超えて、雨乞山という山に行きあたる事を知る。その線を酉の道となずける。
雨乞山とは昔、旱の時に雨乞の儀式を行った山である。しかし雨
乞山という地名は全国各地にある事を知る。そして山の頂上に太陽光を反射させる鏡石や磐座などがある、巨石文明の跡である事を突き止める。
服部は雨乞山に登る。急激な睡魔に襲われ、気が付いた時は異世界にいた。雨乞山の下には古風な町並みが拡がっている。その風景は服部の出生地の光景そのものだった。
町に入ると若彦という男が現れる。彼の風貌を見て驚愕する。彼の顔は服部の顔付その者だった。そして服部の顔は別人となっていた。
服部は元の世界に還れぬことを知る。その世界で十数年の歳月を送る。結婚をして3人の子供をつくる。
そして服部のいた元の世界から若菜という男がやってくる。服部の肉体を若菜にやって、服部の肉体は若菜の肉体と入れ替わる。
その交換条件として、服部は元の世界に還ることを許される。見た目での肉体は元もままだ。
服部は会う人ごとに、自分の体が盗まれてしまったと主張するが誰にも信じてもらえず、また異次元の世界に還る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-04 07:49:58
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