異世界に行きたい。
そう思う人は少なくないだろう。
だが、記憶を引き継いだまま行きたい。
その方がより正しいのかもしれない。
では、もし全ての記憶が無いまま異世界で目覚めたら?
その時、あなたはどうする?
最終更新:2019-04-30 01:22:57
1151文字
会話率:28%
ワールド・ウォーカー。異世界を渡り歩く者の総称である。
夏休みに古美術商の祖父が営むカードショップの大掃除を手伝っていた高校2年生の桐生真悟は、店の大掃除の際に何も書かれていない真っ白なカードと見た事がないゲームシステムのデザインカー
ドを見つける。
それは、祖父、桐生論造が保管していた、マジック・カードセット「ワールド・ウォーカー」だった。
魔力のない世界でも魔法が使えるように、魔力と魔法をセットで内包したカード。それこそがワールド・ウォーカーが持つ魔法道具である。論造は、第二次大戦の空襲から周囲の人々と祖母を守るために、カードの魔法を使い魔力を失って元の世界に帰れなくなった、元ワールド・ウォーカー、ロンゾ・キリューだったのだ。
折しも、一人のワールド・ウォーカーの少女、ミリア・ウサミがこの世界にやってきた。マジック・カード発祥のノルスという世界出身の彼女は、フィレクラムという世界に渡った際に、世界転移の秘密を探る国に見つかってしまい、逃走していたのである。次元トレーサーにより追っ手の機械生命体が出現し、偶然居合わせた真悟は、マジック・カードによって敵の攻撃を無効化・習得し、少女の協力を得て敵を撃退した。
祖父が故郷へ帰る事が出来るかも知れないこと、異世界への興味、そして少女への興味、それらが合わさり、桐生真悟はシン・キリューとしてミリアとともに異世界へ行くことにする。
新たなワールド・ウォーカーの誕生であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-27 23:14:18
45055文字
会話率:35%
凪早ハレヤはひょんなことから『バグ玉』に取り憑かれ、身体が勝手に浮いてしまう浮遊力を身につける。『異世界ウォーカー』の蔦壁ロココが言うには、「バグ玉は悪魔の脅威にさらされた異世界からのSOS。わたしはその悪魔を倒す役目を負っているの」だと
か。
蔦壁ロココにいざなわれ、異世界へと旅立つ凪早ハレヤ。数々の困難に立ち向いながら、やってきたのは魔人によって存亡の危機に瀕する杜乃榎国。バグ玉のもたらす浮遊力と、異世界ウォーカーの従者としての超絶戦闘能力により、凪早ハレヤは伝説の英雄『彌吼雷』に祭り上げられ、城と嫁まで付いてきた?
────圧倒的浮遊力で突き進む、異世界お気楽英雄譚!
※『天使な悪魔の絶対運命』と天使・悪魔・魔法などの世界観を同じくした別の世界のお話です。
※2014/8/12(火)に改題しました。旧題『異世界ウォーカーな彼女と浮遊する従者な俺』
※2015/1/26(月)全話公開済み
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-26 09:03:04
294083文字
会話率:58%