都市伝説を追うライター・椎名梓の元に届いた、一冊の黒い手帳──。
その手帳に名を書かれた者は「顔を失って死ぬ」。
ありふれた怪談のように思われた噂は、やがて現実を侵食し始める。
異様に重く、血のような赤黒いインクでびっしりと名前が書かれた
ダイアリー。
辿り着いた廃神社、異質な日本家屋、記憶を失った少女・柚月。
現実と幻、夢と呪いの狭間で、梓は“この世界の裂け目”に触れる──。
「その名前を書いたのは、誰?」
「そして、誰が私の顔を削るのか。」
都市伝説×心理ホラー×異界。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 20:57:53
903文字
会話率:3%
花本家は財政難でお家解体間近だったが、資産家の久我家と政略結婚し何とか首の皮一枚繋がる。しかし結婚した心結は、旦那である勝吾を筆頭に久我家から冷遇されていた。更に結婚した理由は「心結の顔がいいから」というそれだけの理由。休日には勝吾と愛人の
冴と三人で出かけ、二人の荷物持ちになる生活に心結は絶望していた。
いつものように三人で出かけた際、冴が怪我をする。なんとか治したいと思った勝吾は「だまり屋」へ駆けこんだ。そこは病院ではなく不思議なお店。「お前の一番大事な物を直す代わりに、二番目に大事な物をもらおう」すると勝吾は冴の治癒を一番に答える。そして二番目に大事なものは心結だと言って…「ならば、俺がお前の妻と結婚しても構わないということか?」これは異能者と人間の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 10:07:30
1822文字
会話率:27%