今でも夢に見る。
迫り来る魔物たちを切っては捨て切っては捨て、魔力は空になり、剣はすでに血と油で切れず、力任せで叩き潰すように魔物を殺している自分。
黒の森から溢れ出てくる魔物たちとの戦いの日々。
少しずつ前線は後退し、森境
の町をひとつ捨て、荒野に布陣していた。
北の国で黒の森から魔物が溢れた時の話から、西の国の森境の町に住むディリアの前世の婚約者、王兄殿下の話となります。ディリアは出てきません。
魔物との戦いや、自殺、人が死ぬ表現があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-15 03:08:07
12096文字
会話率:17%
サレイユ王国の王女に仕えるサラは国王の命により、主君と入れ代わって敵国の王兄との政略結婚に臨むことになる。
これも全ては、恩のある王女のため……と思いきや、王女はサラの恋人を寝取り、恋人もサラを「かわいげがない」と罵倒してくる始末。
信じて
いた人たちに裏切られたサラは、失意のどん底に堕ちる……ことはしなかった。
「……私はっ! 絶対に絶対に、フェリエで幸せになる!」
さようなら、敬愛していた王女様。
さようなら、大好きだった恋人。
私・サラは王女エルミーヌとして、隣国の王兄殿下(※引きこもり・人嫌い・常に仮面装着)と一緒に幸せになります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-11 19:00:00
161972文字
会話率:40%
A級冒険者のアレクは長旅から帰還し、久々に古巣のギルドを訪ねた。ちょっと挨拶するだけのつもりが、面倒な依頼とともに家政魔導士という謎の肩書を名乗る黒髪の女を押し付けられて困惑。
しかし魔導士としては低級のその女は奇抜な魔法の使い方で、温かい
風呂に旨い飯、寝心地の良い寝床と、野営にあるまじき快適過ぎる環境を提供し、アレク達はがっつりとその心を鷲掴みにされることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-27 01:50:33
17561文字
会話率:45%