悲痛な声に導かれ、目覚めれば知らない天井が。いかにもファンタジーなこの身体、明らかに自分のじゃないんだけど…って、エルフ?しかも無性体?なんか色々面倒な事情があるみたいだけど、とりあえず旅に出ないといけないらしい。魔法使いと勇者+αが幼馴染
だとか、いったいどこのRPGですか?
――ワケありでハイスペックな魔法使いの身体に憑依トリップ(もどき)した挙句、身体の持ち主の幼馴染と『魔王』を倒すための旅に出たり何やらややこしい事情に強制的に巻き込まれちゃったりする、平凡だったはずの女の子の物語。
◆自サイトブログにて連載(序盤のみ)していたものの転載です。厳密にはボーイズラブ要素はありませんが、設定上それに近いものが感じられるかもしれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 21:43:56
169301文字
会話率:26%
道を歩いていたら、いきなり見知らぬ男にぐいっと強く腕を掴まれました。
「ああ、漸く見付けた。愛しい俺の番」
なにやら、どこぞの物語のようなことを宣のたまっています。正気で言っているのでしょうか?
「はあ? 勘違いではありませんか? 気
のせいとか」
そうでなければ――――
「違うっ!? 俺が番を間違うワケがない! 君から漂って来るいい匂いがその証拠だっ!」
男は、わたしの言葉を強く否定します。
「匂い、ですか……それこそ、勘違いでは? ほら、誰かからの移り香という可能性もあります」
否定はしたのですが、男はわたしのことを『番』だと言って聞きません。
「番という素晴らしい存在を感知できない憐れな種族。しかし、俺の番となったからには、そのような憐れさとは無縁だ。これから、たっぷり愛し合おう」
「お断りします」
この男の愛など、わたしは必要としていません。
そう断っても、彼は聞いてくれません。
だから――――実験を、してみることにしました。
一月後。もう一度彼と会うと、彼はわたしのことを『番』だとは認識していないようでした。
「貴様っ、俺の番であることを偽っていたのかっ!?」
そう怒声を上げる彼へ、わたしは告げました。
「あなたの『番』は埋葬されました」、と。
設定はふわっと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 08:15:37
11377文字
会話率:56%
性別による格差が社会問題となって、しばらく。
ほとんどの先進国では、全ての子どもは無性体として生まれるようになっていた。
性を持たない子どもは、十二歳になると性別決定手術を受けなければならない。
自分の意思で、自分が男女のどちらになりたい
のか決める――それは果たして本当に自分の意思と言えるのだろうか。育った環境に影響されただけではないのか。
猜疑心の中で〝わたし〟が選んだものとは。
※無性ですが同性愛っぽい感じもあるかもしれません。
※以前カクヨムにて公開していた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 13:29:27
7675文字
会話率:35%
今から遠い未来・・・。
地球を蔑ろにしていた人類への仕返しとばかりに地球は住みにくい環境になっていた。繫栄していた文明は僅かなテクノロジーを保ちつつも質素な生活を送っていた。
しかし、止まらない人口減少に成す術もなく衰退は確実。そこで、生き
物の本質である己の種を残す為、人々は自分の遺伝子をfidesフィデースに託し再びの繁栄を夢見る。
これは、唯一フィデースの恩寵を預からず生まれてきた少女、ルークスのお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-19 09:33:47
1917文字
会話率:52%
†主人公マリアは、男でも女でもない《無性体》。その特異な体をひた隠しにして働き、身寄りのない孤児達を養う勤労青少年のマリアが15歳の誕生日を迎えた時から、妖精さんが見えるようになってしまった。子供達とただただ平和な日々を過ごしたいのに、マリ
アに引き寄せられるように、問題が次々に押し寄せる。見た目は美少女、中身はすさんだ少年のフェアリー・テイル†折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-01-02 08:57:01
12743文字
会話率:48%