さよならさんかく。
またきてしかく。
あたしふたばと、ヤンキー・ミツオ。
それにあたしのモトカレ・ヒトシ。
三人組の恋と部活の青春模様。
「しゃあああっ」
ミツオは吠えた。
吠えちゃいかんのに、吠えた。
ひさしぶりのヒト
シのメールには、こんな台詞が書かれていた。
「試合が終わったら、ふたばにだいじな話がある」
そしてあたしは、心のなかでつっこんだ。
「ナンデソウナルノ?」
試合開始のゴングが鳴った。
体勢を低くしてミツオがつっこんでいく。
それをヒトシが冷静にさばく。
こぶしとこぶしが交錯する。
「うおおおおおお!」
リング中央で最後の力を振りしぼった渾身の右ストレートが……
小説『さんかくボクシング』
あたしたちの恋愛に資格なんてひとつもいらない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 00:18:44
34184文字
会話率:25%
とある国の魔術師団に所属するハイネは『純愛至上主義』だった。
簡単に言うと「浮気」や「二股」をはじめとした、恋に対してだらしない行動をいたく嫌ったのである。
子供のころからそういう相手を見つけると「解釈違いです!」と言って怒りつけて、ある日
それを逆恨みされてハイネは刺され死にかけた。
そんなハイネが大人になって多少我慢は覚えたものの。目の前の『解釈違い』に、ハイネの我慢は限界を超えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-10 23:58:42
8669文字
会話率:34%
【第1章完結】無敵のチャンピョン。無敗の女王。そんな異名をとった裏格闘技界最強の女は、恨みを持つ者の凶弾に倒れてしまう。
次の瞬間、気がつけば謎のパーティー会場に。
しかも目の前には自分に婚約破棄を言い渡す謎の王子。
とりあえずなんかム
カついたので渾身の右ストレートを叩き込む。
女神の説明によりワガママ悪役令嬢イザベル・アイアネッタに転生したと理解した主人公は、とりあえず立派な公爵令嬢を目指していく。まずは成人病一直線のダルダルなお腹を引き締めることから。
肉体言語こそが至高のコミュニケーション。
王子も女神も侵略者も、自慢の鉄拳で殴り倒す。
鋼の拳に魂込めて、切り開け未来を!
※カクヨムにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-16 12:28:37
132899文字
会話率:56%
三十路を越えた一般的日本人の会社員、葛城当麻。
彼はある日、唐突に死んだ。
実にありふれた事故で致命傷を負い、死へと至る数時間を当惑と恐怖と走馬灯とともに過ごし、そして最後には良き人生だったと納得してその生涯を閉じた。
――が、運
命の悪戯か神の配剤か。
次に意識を取り戻した時、彼は剣も魔導もある異世界の貴族の嫡子、クラウス・トーマ(十一歳)となっていた。
周囲には多くの使用人。美人のメイドさんもいる。ついでのように専属のメイド見習兼遊び相手として、可愛らしい双子の少女もいる。
問題があるとすればただ一つ。クラウス・トーマは、気の向くままに暴力を振るい、誰にも懐かぬ「小さな暴君」であったということだけ。
おかげで使用人もメイドも彼には腫れ物に触るように接してくるし、双子の少女は目にハイライトがない。
当麻――トーマは天を仰いで慨嘆する。
「……Oh my God」
子供の体なので煙草を吸うこともできず、さらにこの世界の貴族には魔導を持ちたるが故の命の危険もあったりと、地獄にしては回りくどすぎやしないかと日々思う少年トーマ。
神に会ったら渾身の右ストレートを叩きこんでやると決意しつつ、一度は死を乗り越えたが故の開き直りや、三十路を越えた大人であるがための諦めの良さも手伝い、何だかんだで彼は日々を過ごしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-01 15:23:40
36936文字
会話率:16%