ひょんなきっかけで迷い込んだ山里で、雑誌記者の「わたし」は、おばあさんから不思議な話を聞いた。七つ並んだ<こだま石様>にまつわる物語のはてに、「わたし」がたどり着く真実とは……。全三話、約9000字。
本作は、霜月透子様、鈴木りん様主催『
ひだまり童話館・7周年記念企画』参加作品です。選択したお題は「7の話」です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-22 10:41:20
8910文字
会話率:28%
「筑波ホビークラブ事件ファイル-研究者の黒い渦」に続く第2弾。
筑波山麓にある旧家で行われた恒例の梨狩りで、この家の婿さんの一人がスズメバチに刺されて亡くなった。ここ数年間に他の二人の婿さんたちや近所で覇権争いをしてきた家の跡取りもスズ
メバチに刺され酷い目に遭っていた。さらに、この家は昔から『呪われた一族』という気味の悪い噂があった。
この旧家の家長は近隣の人たちのリーダーとして貢献してきたものの、年を取るとおかしな言動が多くなることが代々続いた。それ以外にも、天狗に襲われたり、子供が小舟で遠くに流されたり、追いはぎするような男が出たりと、恐ろしいことが沢山起こったので、周囲の人たちから『あの家は呪われている』と言われるようになった。
良きも悪しきも旧家の伝統を受け継いで生きている一族で起こったハチ刺傷事件の真相を解き明かそうと、『筑波ホビークラブ』の設立者神尾洋介とつくば東署の刑事鹿子木康雄のコンビが立ち上がる。
単なるスズメバチによる刺傷事故か、それとも殺人事件なのか。この疑問を明らかにすべく、二人の捜査は開始された。
旧家の継承者たちの立場、そこに婿養子に入ったようなものである婿さんたちの心境、地域のリーダーの座を争ってきた近所の一族の妬み等を丹念に掘り起こしていくことと、スズメバチの生態を徹底的に調べることとによって真相が少しずつ解明されてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-03 07:00:00
158774文字
会話率:71%
高校二年生の葛城乙矢はある日、学校で話題になっていた怪談に巻き込まれる事になった。
姉の紹介により、心霊現象に詳しいという『幻想堂』の店主、士道紅蓮と会った。
『幻想堂』の住人、この世の物とは思えない程の美形、士道紅蓮と太陽の様な金髪
の少女、玉藻の二人の手により怪談事件は収束した。
事件は終わり、乙矢はツマラナいと感じる日常に戻るかと思われたが、学校の後輩、小野寺菖蒲と出会い、再び『幻想堂』に赴いた。
鮮やかに菖蒲の問題も解決され、彼女達は紅蓮に弟子入りする事となった。
繰り返される退屈な日常から抜け出し、葛城乙矢は様々な問題に挑む!
色々な問題、過去を抱えた規格外、人外の仲間達と出会い、様々な神話・伝説・伝承の存在をなぎ倒し彼等は成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-21 17:49:45
89031文字
会話率:34%