五行の国は、各々が相生(そうせい)と相克(そうこく)の関係でなりたっていた。木国、火国、土国、金国、水国。各々が支え合い、干渉することで均衡を保っていた。
しかし十三年前、水の国が滅んだことにより、火国を抑える水がなくなり、火国の権力が高
まっていた。
水蓮は、土国に暮らす十八歳の少女だ。義母や義妹から虐げられて生きてきた。義妹には土の加護があり、東宮妃に決まっていた。
加護とは、土国なら豊かな土を生み、火国なら火、木国なら木、金国なら金、水国なら水を生み出す力を言う。加護で生み出された物には、祝福が宿り特別な力を持つ。
何を隠そう、水蓮には水の加護がある。その日水蓮は義妹の己花(きか)をお茶会に送り届け、帰り際に『もうひとりの東宮』と出会う。土国の東宮は双子で、水蓮が出会った兄東宮は無能と嘲笑われる存在だった。
水蓮と兄東宮――灰夏(はいか)が出会う時、運命が回り出す。
水蓮を妃とする灰夏。そして水蓮は、何者かの企てと謎を解き明かしていく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 06:42:39
101307文字
会話率:59%
私が望むのは、心穏やかな人生。
まさに望み通りの生活だった。
東宮妃として入内(じゅだい)し、
貝合わせに、物語に、手習い。
それなりに忙しい生活を送っていたし、
乳母の大弐も側にいる。
何不自由ない生活だったのだ…。
最終更新:2025-03-21 23:18:48
1982文字
会話率:10%
呪術師の娘である紫月はひょんな事をきっかけに東宮妃にかけられた呪いを解くよう命じられた。
紫月は好奇心の赴くままに自分の周りを取り巻く奇妙な出来事に首を突っ込んでいく。
政治?忖度?
そんな物に興味はありません。
私はただ、自分の興味が
ある事に夢中になっていたいだけ!
そんな訳で今日も元気に我が道を突き進む。
※主人公の性格は人道的に難ありです。苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-30 15:00:00
2946文字
会話率:22%
三国志。黄武三年、呉の太子孫登の妃候補選抜が行われる。参加した少女達はみな個性的で??
https://www.pixiv.net/novel/series/8789477
にも掲載。
最終更新:2022-05-21 10:41:24
71254文字
会話率:43%
昼寝が趣味の大納言家の総領姫、綾は母方の父 関白左大臣の陰謀によって東宮妃にさせられた。
後宮に入内したのはいいが、東宮の御渡りがないまますでに一か月が過ぎようとしていた。
東宮の母で関白左大臣の一の姫、弘徽殿女御からは三日と空けず呼ばれ、
東宮の話をされるがどう答えていいのか迷う綾。
ひょんなことから出会った公達に脅され後宮の女房になった綾は、魑魅魍魎、陰謀渦巻く後宮でいつの間にかいろんな問題に関わることに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 10:00:56
189972文字
会話率:41%