図書館の書架はがらんとしていた。残っている本はボロボロで、紙はみんな茶色く変色している。
最終更新:2022-06-15 18:00:00
1333文字
会話率:18%
誰もいない図書館では、ロボットたちだけがいつもみたいに働いていた。わたしはそれを、カウンターの向こうから一人で眺めている。何しろ、この図書館には百年近く、誰もやって来ることなどないのだから。
ところがある日、騒々しい足音とともに二人の人
間が姿を現す。銃を持ち、緊迫した面持ちのその二人に向かって、わたしは言うのだった。
「――ようこそ、いらっしゃいました」
けど、どうも様子がおかしい。その二人はぎょっとした表情を浮かべて、こちらを見るのだった。ようやく現れた、初めての来館者だというのに――
(17/6/14~17/6/19)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-24 00:00:00
25506文字
会話率:38%
全ての本が集まるこの図書館には【特別図書司書】がいるらしい。
全ての本を守り自らもつくり手となる彼女は記憶がないという。
しかし図書館と本はどんな手どんな技を使っても護る。
彼女は一体何者なのだろう。
最終更新:2019-03-16 20:25:40
360文字
会話率:0%
※輪廻転生を題材にした作品となります
1919という本を返却しに図書館に訪れた日を境に、
ある記憶が甦る ―
幾千もの時を超え、生まれ変わる耽美にあの人と両思いになるが、無念にも交わらぬ運命を背負い輪廻を続ける。そんな事をまるっきり覚え
ていない人間は図書館での出来事をきっかけに、眠りを通して誰かの記憶達をたどってゆく。
眠りから覚めればインターナショナルスクールに通う高校一年生であり、転向先の人々との出会いがさらなるミステリーを巻き起こす。
思春期を迎え色々と迷いながらも、運命を乗り越え
大切な人々と紡いでゆくストーリー。
魂の冒険、ここから始まる-
◇◇◇◇
コンソールゲームのVRソフト化を夢見るゲームシナリオの小説版
『タイトル』
日本語名:世界最後の図書館
英語名:Metempsychosis折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-20 00:00:07
605文字
会話率:0%
遠い未来。あるいは、とても近い未来。紙媒体の本が最早アンティークと化した時代に、少女は日本最後の図書館に通う。認知症の祖母に本を届けるために。AIの司書と、二人だけの図書館。電子書籍の盛り、時代錯誤を携えて少女はどんな選択をするのか。 ※
空想科学祭FINAL参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-20 00:00:00
13921文字
会話率:31%