私が初めて映画を見たのは、小学校に入ってから。訳も分からず大きな部屋に連れていかれ、いきなり白黒のゴジラを見せられた。とにかくびっくりした。衝撃だった。こんな娯楽的なものを学校で見せていいのかと子供心に心配した。その他、アニメも見せてもらっ
た。教育的なものもあったであろうが思い出せない。
お盆の頃には、夜の校庭で映画会が開かれた。大人も子供も続々とやってきて、大きな白い幕の前に群がった。子供にとってあまり興味のない内容だと、あちこち走り回ってそれだけで楽しかった。
学校以外で映画を見たのは数えるほどだ。我が家は娯楽やイベントとは無縁の生活をしていた。そんな中、母が何かのついでに連れて行ってくれた映画館で見た、わんわん忠臣蔵が一番心に残っている。映像は今でも時々思い出す。気が付くと明るく元気な主題歌を鼻歌で歌っている。
そして、テレビで見た映画の「哀愁」も忘れられない。主人公が亡くなるという結末が冒頭でわかってしまうことが苦しくて、涙がポロポロとこぼれた。最後はしゃくりあげて泣いてしまった。それ以来、私はそのたぐいの映画を見る気がしない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 21:13:49
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会話率:0%
今年20歳になる大学生、宮田恵吾は昭和の日とは何かを調べてみた。すると、「昭和の出来事を思い出し、未来のことを考える日」と出てきた。平成生まれの恵吾にとって、昭和の思い出などこれっぽっちもない。自分の知らない『昭和』を知るため、恵吾は動きだ
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 01:01:19
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会話率:50%
自分の中の昭和の思い出です
最終更新:2017-04-29 10:00:00
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会話率:0%
烏骨鶏を始めとする鶏が闊歩する、とある田舎の家の庭には、ニワトリ以外の動物も幅をきかせておりました。そんな彼らと、時には戯れ、時には戦い(?)、そして共に生きてきた、とある昭和の思い出です。両親が動物好き、田舎、自営業者、という恵まれた環
境が、「ペット」を飼っているとは言い難い“奇妙な”環境を生み出していたのだと、長じて自分自身が愕然とした記憶を是非継承したいと思います。
なお前作では『田舎の常識は~』と記しましたが、実際は『我が家の常識は、世間の非常識』。その一例、お楽しみください。
■前作【庭には二羽、鶏がいます】(N5904DK)の続編にあたりますが、単独でお読みいただけます。飼育環境や背景などは、前作が詳しいです。
<http://ncode.syosetu.com/n5904dk/>
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-31 17:15:15
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