トイワホー国という『愛の国』を舞台にしてこの国の数少ない殺人事件にスポットを当てた推理小説である。主人公のヤツデは無差別の愛を広める『愛の伝道師』である。ヤツデのやさしさは作中の色んなところで窺うことができる。ヤツデとその友人のビャクブはク
リーブランド・ホテルに宿泊して旅行を楽しむことになった。そのホテルでは時同じくして殺人事件が起きる。イチハツとエノキはヤツデとビャクブの友人になった人達である。イチハツはとてもフレンドリーな性格をしておりハスキー・ボイスが特徴的である。エノキはクールな雰囲気でイチハツとは対照的な低音の声の持ち主である。バニラは行動力が抜群で事件とは関係なさそうだが、実は被害者とは顔見知りで謎の男から届いた手紙で心を悩ますことになる。バニラの女友達であるスミレは思いやりがありバニラの悩みに気づき、シランははっちゃけた性格である一つの隠し事を持っている。駅員のテンダイは手品を披露するのが趣味でありヤツデとビャクブも手品を通じて彼と知り合うことになる。死体発見の現場に居合わせたので、シロガラシは警察から取り調べを受ける。孫娘のチコリーはそれを邪推しテンダイの手品の種を解き明かしたヤツデにシロガラシの無実の証明を頼んだ。死体発見現場に居合わせたカラタチという男はヤツデのオカリナの演奏を通して知り合うことになる。ホテルで殺害されたのはクローブという55歳の男性でありネズというのがその妻である。クローブとネズは共通の知人であるマツブサというホテルに住む男を訪れていた。ヤツデはマツブサという男の事件に関する訳ありな雰囲気を察する。マツブサとネズは一緒にいたことでお互いのアリバイを確保しているので、ビャクブはその点についても疑わしいと思った。自分で考え出した疑惑と信頼の両方で物事を捉える『白と黒の推理』を駆使することのできるヤツデは自分から事件に首をつっこむようになり相棒のビャクブと一緒に三つの殺害方法で殺されていたクローブという男の謎と犯人は誰なのかという謎に挑戦する。この事件はバニラの兄が病院で看護師を殺害した8年前の事件と密接な関連があり、これはある人物の復讐殺人だということをヤツデは突き止める。ただの雑談に聞こえる会話や地の文が後になって重要な意味を持ってくるというのもこの小説の特徴の一つである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 11:13:06
212328文字
会話率:10%
重複ではない「 69作品目( 77投稿作品 ) 」です。
◎ 「 セロに聞いてみよう! 」の番外編です。
◎ 「 ♥ 」は、一応 編集済みです。( 2022.□/□ )
誤字,脱字を見付けた時には、訂正しています。
誤字,脱字に気
付きましたら、教えていただけると有り難いです。
こっそり、訂正させていただきます。
◎ 今回はBSで放送されていた刑事ドラマの取り調べ中のシーンを見て、今回の作品を考えました。
タイトルは「 緊急取調室 」ですけど、ドラマとは無関係です。
セロフィートが取り調べをしたら、どんな感じになるのか興味本意で想像した内容を文章にしてみました。
〔 あらすじ的な 〕
≪ カスティゴカ帝国 ≫の中にある≪ アスルーイの街 ≫で滞在している「 マオ・ユーグナル 」と「 セロフィート・シンミン 」は、「 マオ・ワトスン・シンミン 」と「 セロッタ・ホームス・シンミン 」としてティーバン・セラッピド捜査官と共に難事件や未解決事件を解決させていた。
そんなある日、ホームスとワトスンはセラッピド捜査官に呼ばれて警察署へ。
警察署へ出向いたホームスとワトスンは、セラッピド捜査官から意外な依頼を受ける事になって────。
密室の取り調べ室の中で繰り広げられるのは、一体どんな取り調べなのでしょうか?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-07 17:19:43
11217文字
会話率:33%