この物語は、歴史上繰り返し起きたことであり、現在も起きていることであり、未来の予言でもある。
対立する両陣営の片方は、異質なものを排除し、同質のもの同士で団結することで社会が良くなると考える人たちである。歴史上ではクー・クラックス・クラ
ン、各宗教の原理主義、ナチス政権、オルタナ右翼などがこれに当たる。もう片方は、異質なものを包容することで社会が良くなると考える人たちである。多文化主義、宗教間の共存、無宗教、移民、同性愛などを肯定するリベラリストがこれに当たる。
この物語の主人公は、自分と同質のもの同士で団結し、異なるものを排除しようとする極右思想の持主である。主人公だからといって擁護すべき、感情移入すべき人物ということではない。それでも彼に照明を当てるのは、彼の経験と感情と思考回路に触れなければ、彼の不満と憤りに対応することができないからである。今まで社会はその問題に取り組んではきたものの、十分に対応しきれていなかった。
ジョージ・オーウェルの警告した、自由と多様性を抑圧する全体主義時代の後に、世界では自由民主主義が普及し、多くの地域で勝利した。だがまだ根強い対抗勢力があり、その完全勝利は訪れていない。問題はどこにあるのか。どうすればよいのか。
この物語の登場人物たちが、時に迷いながら、時に遠回りをしながら、道案内をしてくれることだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 07:05:02
189786文字
会話率:25%
『太宰治の、国家に於ける精神について』
太宰治の、『苦悩の年鑑』から、一文を抜粋して、敗戦時の、日本人の感情を追求して述べてみた。太宰の言葉を、当時の日本人の普遍性へと発展させれば、軍国主義ではなく、愛国主義のほうが看取出来るとする、評論
的文章。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-26 05:33:47
599文字
会話率:17%
綿貫千鶴はひょんな事で死亡し、異世界転生を果たす。が、異世界など眼中に無く、戦争と祖国日本しか愛せない彼にとって、その場は戦争の練習場でしかなかった。
地位も名誉も金も何もかもない千鶴だが、彼には知識があった。その知識を存分に生かし、世界崩
壊を目指す彼と、頭のネジが飛んでいる仲間たち。それに一癖も二癖もある敵が現れ、世界は大混乱!
「これ俺が手出さなくても勝手に崩壊するだろ」
崩壊する世界を綴った、狂気のコメディ開幕!
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-05 19:00:00
124336文字
会話率:52%
ドイツ浪漫派への批判と言えば。
キーワード:
最終更新:2014-03-26 07:41:08
1920文字
会話率:0%
読みにくいと思いますが、”愛国主義者の独白”をもじったモノです。*愛国主義とは、全く関係ございません*
響きがなんとなく好きだったので。
訳すと『愛とは総じて酷なモノであるという毒吐き文』
多分、ジャンルは詩(?)になります。
読む際は、く
れぐれもご注意を折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-27 18:39:48
523文字
会話率:0%
そこらへんに溢れているような平凡な日常が何故か普通ではない非日常的なものに変わっていく…愛国主義な『彼』と天然不思議系な『幼馴染み』そしてその『親友』と『悪友』が織りなすラブコメ寄りの物語的なもの?―結末は神のみぞ知る―
最終更新:2009-04-17 23:51:41
3865文字
会話率:29%