ある意味でしっかりしてるけどうっかりで悪役になれなかった令嬢の話。
最終更新:2024-12-25 06:00:00
6858文字
会話率:2%
侯爵家の長女として産まれた私はまるで花の精の様だと周りにチヤホヤされながら育っていた。
3日後に4歳の誕生日を控えたその日は大雨で外に出られなくてイライラしていた為、タイミング良くミスをしたメイドに八つ当たりしてストレス解消していた。
「あなた見た目が悪いだけじゃなく仕事もまともに出来ないのね、そんなかんたんな仕事も出来ない人はこの侯爵家のメイドとしてふさわしくないんじゃない?」
泣きそうなメイドを見てせせら笑った次の瞬間、視界を真っ白に染める程の大きな雷が庭に落ちた。
落雷の轟音を聞きながらフラッシュバックの様に蘇る前世の記憶。
絶望感に襲われ、そのまま倒れて1時間。
は? 誰が花の精みたいやって?
溢した紅茶を拭いとったソフィーの方がよっぽど花の精やん、皆私が侯爵令嬢やからってご機嫌取りの為にお世辞を言うとっただけやんか!
こんな幼児の内から成人病まっしぐらな体型やのに花の精なんて言われて喜んでた自分が情けないわ、そやけどリップサービスにしては妙に皆うっとりと私を見とったのは何でなん…?
前世の記憶を取り戻し、麗しき悪役令嬢になりそこねた侯爵令嬢…の話。
◇ ◇ ◇
オチが決まっていない見切り発車です、前作「断罪〜」がお笑い要素少なかった反動で書いてる感じなので気楽に読んでいただけたらなと思います。
出来るだけ毎日投稿しますが不定期更新です。
アルファポリス様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-25 21:19:24
125370文字
会話率:41%
仮想18世紀──ここは聖女が降り立ち、その知性で国は安定していた。
田舎貴族のエリアルは、王家の血筋を引く侯爵家のレオンと一年前から婚約関係にあった。身分の差がある婚約にエリアルは手放しで喜べていなく、追い討ちをかけるように最近では、レ
オンが他の令嬢と親しくしていた。
婚約解消の文字が頭を過り、憂鬱になっていると、レオンからある告白をされた。
「俺は心の病なんだ。──病名は〝ヤンデレ〟だ」
ヤンデレとはなんだ?とエリアルは首を捻りつつ、助けを乞うレオンに答えるために彼女は〝ヤンデレ〟を治そうと決意したのだった。
攻略されたシミュレーションゲーム世界で、ヤンデレをこじらせつつある年下ヒーローと、悪役令嬢と気づく前にフラグを折られた令嬢が、互いに愛してやまないお話。
※異世界転移要素がありますが、主人公は転移者ではありません。
※主人公視点は一人称で、他の視点は三人称になります。
※18世紀のフランスを舞台にしていますが、登場人物はすべて架空のキャラです。
※ゲーム要素がありますが、乙女ゲーム(恋愛を楽しむゲーム)ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-03 16:50:54
192436文字
会話率:25%