貴族令嬢たちが好む恋愛小説の中では、白い結婚からの物語が大流行中。
政略結婚で嫁いできたヒロインのことを色々と誤解し、「愛することはない」と言ってから彼女の真実を知って溺愛するようになり、ハッピーエンド。
貧乏な男爵家に生まれたロシ
ーヌもそのような物語を読んではいたけれど、まさか己の身に降りかかるなんて思ってもみなかった。
金のために嫁がされた伯爵家。そこでロシーヌは、若き伯爵様から「お前を愛することはないのでそのつもりでいろ」と言われてしまう。しかも部屋は別々で、夫婦の営みもなし。
馬鹿じゃなかろうかとロシーヌは思った。だって子供を作らなければ三年で離縁されてしまう。
仕方がないので未来のために手を打つことにしたら、なぜか伯爵様に溺愛され始めてしまって……?
恋愛小説と現実の区別がつかないおバカな伯爵様と現実主義の男爵令嬢のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-05 21:00:00
6000文字
会話率:29%
この頃、貴族の間で婚約破棄が流行っていた。
それの発端となったのが第二王子殿下が男爵令嬢と『真実の愛』を唱えて公爵令嬢に婚約破棄したこと。それからはもう、思春期貴族男子の中で婚約破棄が大盛り上がりで、被害に遭う令嬢たちが後を絶たない。
……令嬢たちは、いかにして婚約破棄を阻止するかということで頭を悩ませていた。
かくいう私もその一人。ある日、婚約者に婚約破棄されそうになった私は、前々から考えていた婚約破棄阻止方法を実行する。
それはズバリ――――宣言させないように相手の口を塞ぐという方法だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-19 15:00:00
2000文字
会話率:30%
悪役令嬢や逆ザマァされたヒロインがたどり着く末路、辺境の狒々爺。
しかし、彼はただの善人だった。
社会から取り残された彼女らの人生を見つめる、一人の老人の物語。
最終更新:2021-03-15 23:22:58
5532文字
会話率:29%