断罪される前、牢屋の中で渡された小瓶を毒だと思い飲み干し、その後300年の間石像としてただ時間が流れゆくのを眺めてきたセヴリーヌ。
そんなセヴリーヌは、ある日孤児である少年ロジェと出会う。
ロジェは、人の心を読むことが出来る心優しい男の子
。
セヴリーヌは暇潰しの為、ロジェに構うことにした。
心を通わせた孤独な二人の未来と、セヴリーヌが辿り着いた幸福とは。
全4話、完結済。
※他サイトにも掲載しています。
※身分差・年の差はございますが、作品要素としては皆無です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 22:43:00
92274文字
会話率:41%
桜の花が咲き乱れるとある春の日のこと。
当時小学生だったあたしの隣の家に同い年の少年が引っ越してきた。
彼の名前は朔。根暗でいじめられっ子なあたしと友達になってくれた心優しい男の子。あたしは彼のおかげで久々に笑顔になれた。
それあた
しの淡い初恋の始まり。幼馴染で誰より頼れる人で、いつか告白するんだと決めていたのだが、七年後の春に彼は引っ越していってしまい、あたしの初恋は幕を閉じた。
――はずだったのだが、さらに数年後の桜が咲く頃の季節、彼と再会することになって……?
※この作品は武 頼庵(藤谷 K介) 様主催の『第3回初恋企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 19:00:00
7700文字
会話率:24%
鈴波鏡花(すずなみきょうか)が働く商店街のパン屋『リンドウ』に、近所の工事現場で働く工事人たちがパンを買いに来るようになる。工事人たちは皆、揃いのクツ「スリッポン」を履いていて、なぜお揃いなのかが気になる鏡花だったが、その中にただ一人、グリ
ーンのラインの白スニーカーを履いているツバキを見つける。一人だけクツが違う理由とツバキのことが、少しずつ気になり始める鏡花。けれど、家族も亡くし貧乏に加え、独りで必死に生きている鏡花にとっては、お金を使うデートなどはとうてい無理だと諦めていた。そんな鏡花に対して、どこまでも優しいツバキ。二人を見守る人々。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-14 12:27:24
10164文字
会話率:22%