北方の竜と謳うノルデヴィング連合と、南方の虎と称されるエルギア帝国。南北の両雄に挟まれ、大陸中央部の諸国が次々とどちらかの勢力圏に取り込まれていく中、グリュナス王国は独立の孤旗を守っていた。
剣ヶ峰を渡る小国の舵取りをしているのは、「眠らず
の君」と呼ばれる王弟グントラム。最近結婚したのだが、新妻の手やくちびるに触れたのは結婚式のときだけだ。
ほったらかしにされている王弟妃ヒルトのほうはといえば、閨を訪れることのない夫に恨み言を漏らすでもなく、さりとて恋しがる素振りもなく、毎晩ぐっすりと眠っていた。「安眠姫」というその二つ名に偽りなし。
実は激務に追われて寝不足なだけのグントラムと、政争の具とならぬ家柄ゆえ王弟妃に選ばれたことを知っているので出すぎる気のないヒルト。ふたりが時間と遠慮の壁を越えて、自分自身の言葉で語り合うとき、いったいなにが起きるのだろうか…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-28 20:04:55
17493文字
会話率:35%
レイヴン、怖いの、助けて!
姉上が恐ろしさのあまり泣きじゃくっていたから、おれは頷いてこう言った。
「姉上、入れ替わろう。大丈夫、俺たちは双子なんだから」
第一王子の兄上が、大国の姫君を侮辱した結果始まった戦争。結果は目に見えていて、こうし
て王城は落とされようとしている。何を狙っているかと言われたら、この国に恵みをもたらしていた聖姫を狙っての事だ。
聖姫はおれの双子の姉上の事。おれは大国に連れて行かれることを恐れる姉上の身代わりになり、女になる劇薬を飲み干し、姉上の部屋で運命の時を待っていた。
そこでおれが出会ったのは、奇妙な仮面をかぶった戦に馴れた武人。
武人はおれを姉上だと勘違いして、国に来れば民を助けると言い放った。
民に罪はないのだから、おれは頷き、その男の手を取った。
訳ありらしき武人と、シスコンだった元王子様。出会う事などないはずだった二人が出会い始まる、ヒロイックラブ! ……のはず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-06 10:53:18
66382文字
会話率:38%
乙女ゲームの世界に生まれ変わった「私」は、今日もイケメン男子とうはうは青春日和!……となるはずが、どうしてか全くイベントが起こらない。
もはやこれは世界の陰謀では!?と、ぎゃーぎゃーわめくお姉ちゃん(彼氏いない歴=年齢)が弟に泣きつく話。も
しくは、何も知らないお姉ちゃんの幸福な日常1ページ。弟は苦労人です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-26 16:27:54
3060文字
会話率:49%
とある家族の非日常を描いた作品です。
ほのぼのとした話で書いていきます。
ネタが多少でるかも?
更新は出来るだけ早くしたいです。
「……ちなみに、とあるシリーズは全く関係ないぞ」
※この小説は基本一話携帯で二ページ分の分量です
注:タイト
ル変更しました
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-03 21:13:32
28515文字
会話率:72%