―それは破滅と再生、悪と善の相克の物語―
中国前漢時代、武帝の治世終盤に起きた事件《巫蠱の禍》の悲劇と、それを生き延び再生してゆく人々の物語です。 班固「漢書」を参考にしています。ほぼ実話ですが、一部文脈から想像で補い脚色しております。ご
容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 22:15:12
27140文字
会話率:3%
――犬神
犬を頭部のみを出して生き埋めにし、その前に食物を見せて置き、餓死しようとするときにその頸を切ると、頭部は飛んで食物に食いつき、これを焼いて骨とし、器に入れて祀る。
すると永久にその人に憑き、願望を成就させる。
犬神の憑きやすい家筋は、これらの蠱術を扱った術者、山伏、祈祷者、巫蠱らの血筋である。
(Wikipedia より抜粋、一部改変)
……これは、そんな犬神の雌と、(売れない)小説家、山中浩一の恋愛話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-18 12:46:44
6902文字
会話率:25%