守谷町—――かつて六つの森に囲まれ守られていたこの地では、宅地開発にともなって〝何か〟が目覚めようとしていた。
フォトグラファー・那須隼人は、タウン誌に掲載する写真の依頼を受け、中学の一時期を過ごしたこの町を再度訪れる。しかしそこは彼が知
る町ではなかった。
大規模な開発によって森は削られ、田畑と木々ばかりだった風景は整然とした住宅街へと変わっていた。
町を守ってきた森の消失とともに、不可解な失踪事件や怪異が相次いで起こっていた。
――そして三年前、隼人の恋人・藤原美月が姿を消したのもこの町でだった。
「谷には六つのもりさまがある。もりさまは村を守っている。もりさまに入ってはいけない。枝の一本も切ってはいけない」
古くから言い伝えられていた戒め。
森の神への供物〝しずめ〟の因習。
写真に写っていた〝写るはずのない森〟
過去と現在が交錯する中、隼人は郷土史家・見学の協力を得て村の真実へと近づいていく。
森に秘められた禁忌が解かれ、己の過去と対峙したとき、隼人が目にするものとは――
過去に葬られた因習と、悲しき闇が交錯する民俗ホラーミステリ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 02:47:13
34005文字
会話率:36%
魔法の王国ネーディルランド。
ここは現在どこの国とも戦争状態になく、これといった内紛も抱えていない平和な王国である。
しかし、戦争が無いからと言って、何の問題も発生していないわけではない。
首都圏の人口急増と住宅不足、住宅価格の高騰。
平和故に発生した問題に対処すべく、中央市近郊の宅地開発は急ピッチで進められている。
そんな中、とある造成地で『怪奇現象』が発生した。そのせいで工事は中断、宅地開発は一向に進まず。
事業計画に出資した貴族らの請願で、この案件を特務部隊が請け負う事に!?
剣を振り回して銃をぶっ放つだけのマッチョたちに、怪奇現象は解決できるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-28 13:09:01
73229文字
会話率:47%
男は竹によって命を救われた。だから、竹につくさねばならない。竹とともに生き竹とともに死ぬ、運命共同体となったのだ。そんなとき、大規模開発により、竹林がすべて伐採され、更地になってしまうという話が・・・
なんとかしなければ、自分も死んでしまう
?!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-28 17:47:58
98252文字
会話率:34%