「神は死んだ――」
五つの部族が存在するユートピア大陸。
その部族の中で最も発達した文明をもつフール族は、神を称えて生活する一族だ。しかし、父親とのすれ違いにより神を信じなくなった異端者が一人いた。フール族の族長の息子、ノア・フール。彼は
神に仕えることを優先し、母の死を看取ることすらしなかった父を憎んでいた。
ノアの18歳の誕生日、友人と妹に誕生日を祝われ、最高の誕生日になったと、眠りについたものの、彼はフール族の信仰を甘く見ていたことを思い知らされる。
闘いに酔う巨人、クラウニン族。
美しき芸術家、アルル族。
自然の守り人、レクイン族。
武器を持った平和主義、タローネ族。
旅の途中で色々な人間と出会い、仲間も増えていくが、同時に黒い影がちらつく。
旅の途中に不穏な気配を感じながらも、ノアは自分の目的のため、足を止めるわけにはいかない――!
※この作品は文芸サークル『夜行日記』にて安曇野藤として刊行しています。当ページにて掲載のものは、書籍名『NOA』にて刊行されているものを一部修正したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-24 00:47:54
100960文字
会話率:47%
よろこびにつつまれた幸せな世界。
ザミャーチンの「われら」、ハクスリーの「素晴らしい新世界」、オーウェルの「1984年」などなど、そういうのがいろいろ入っています。
mediumと重複
●あらすじ
資源とエネルギーの供給に困難を抱えるよ
うになった時代、最適化システムの導入により、資源とエネルギーの最適な配分を試みようとした。だが、それのみならず、人間も同じく資源でありエネルギーであるとされ、最適化の対象となっていた。祖母から託された、全てとも言えるような知識が納められたキューブから、その全てを学ぼうとしている者がいた。その者に接触する二人。その社会は最適化システムがもたらしたものではなく、統括者システムが、あるいは少なくともその両方がもたらしたものだった。その者に接触した二人は、最適化システムの証人として、また統括者システムの証人として、その者に答える資格があると証言する。最適化システムと統括者システムはその者に、未来を選ぶよう求める。その者は、人間にとって最悪の言葉で答えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-19 17:05:49
42826文字
会話率:41%