人が生まれつき〝天職《ギフト》〟と呼ばれる力を持つ世界。
勇者、聖女、剣聖、賢者、守護者、預言者……英雄の素質を持つ〝天職〟持ちがほんの一握り生まれる中、多くの人間は平凡な、魔術士や剣士、あるいは農夫や狩人といったごく普通の天職を得て、己の
分を弁えた暮らしを送っていた。
そんな世界の一角で、一人の男が班《クラン》から追放された。
名をラグナという彼は、【呪】を使って様々な事ができる〝天職〟を得て生まれてきた。しかし傍目からは何もしていないように見える、あまり印象の良くない男であった。
そんな彼を疎ましく思った班の全員が、一斉にラグナを断罪し追い出したのである。
ラグナは多少嫌がったものの、割とすぐに頷き班を出て行った。「〝契約〟を反故にすると罰則があるぞ」という捨て台詞を残し、ラグナは班の面々の前から姿を消した。
鬱陶しい男がようやくいなくなった、と喜ぶ班の面々。
だが、彼らは知らなかった。
ラグナの〝天職・呪法師〟が持つ絶大な力を……それが班にどれだけの恩恵を与えていたのかを、がどれだけ班の危機を救ってきたのかも。
気付いた時には、もう遅いのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-10 23:00:00
97580文字
会話率:37%
普通とかけ離れた武家に生まれた黛颯(まゆずみ・はやて)は、とある理由から差別のような扱いを受けていた。
ある日、同じような扱いを受けていた本家のお嬢様の榊紫苑(さかき・しおん)と出会った。
二人は地位を得る為に類まれな才能をもって皆伝位と呼
ばれるものにいたる。
その数年後、高校生となったある日クラスごと異世界に召喚された。
しかし、颯は職業に【魔王】があり【魔神】と呼ばれる神に介入を受け他の場所におくられてしまった。
その後、世界を見た結果彼は亜人、魔族側につき本当の魔王として活動するようになる。
たまに別視点になることもあります。
自分は文法が無茶苦茶だったり誤字があっても苦もなく読めてしまうので、おかしいところに気づくのが苦手です。
ですので分法的におかしいところや誤字が多いと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-03 18:00:00
213851文字
会話率:28%