今日は一週間に一度のお楽しみ。
仕事を手早く切り上げた僕は、靴を脱ぐや否や台所へ向かうと、冷蔵庫の扉を開けば中には、昨日から準備していた赤身肉が眠っている。
靴下や手袋の処理も後に、冷蔵庫から取り出したお肉へ塩胡椒をまぶし、鉄のフライパン
にも油を引く。
ここまでは正に完璧。
そしてここからがこの料理の大一番。まだ鮮血滴るステーキ大の赤身肉をゆっくりとフライパンの上に横たえさせる。
ジュッという天使のラッパが如き、肉の焼ける天啓の音楽と腹を擽ぐる肉の香り。一週間に一度の贅沢、ここが至福の時だ。
レアが好きなので表面にだけ火を通せば、後はタレを作って完成。居間に移動する時間すら惜しみ、そのまま台所で最高の晩餐と洒落込んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 19:15:15
1650文字
会話率:9%
天使に優しいが人間は
キーワード:
最終更新:2022-10-15 16:20:14
1429文字
会話率:7%
世界の終わりに、人はどんな夢を見るのだろう?
時間の停止――それが、世界の終わりにやって来た事象だった。そこには黙示録を告げる天使のラッパも、天空に屹立するキノコ雲も、巨大隕石の衝突も、不治の病に苦しむ人々の怨嗟も存在しない。
ピアノ
の最後の音が静かに消えていくような、そんな世界の滅亡を、彼らはどう過ごしたのだろう?
――ある少女は、いつも通りに学校へ行く。ある男は、自暴自棄の中で薬物に溺れる。二人の少女は、自分たちの自由を確かめる。一組の男女は、叶えられなかった幸福を満喫する。
そして、ある少年は言う。
「この世界から悲しみさえなくなってしまうのは、悲しいことだよ」
これは、終末でもカタストロフでもない「世界の終わり」に、人々がどんな行動をとったのかを綴る、モザイク状の物語――
(09/5/20~09/6/6)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-22 00:00:00
21807文字
会話率:33%
魔術が得意なグリード君は休暇を無理やり取らされた
行き詰っていた研究の先が見えない事からリフレッシュ旅行へと出かける
数年前からアッガスの街付近で発生している【アポカリプスサウンド】
世界の終焉を告げる天使のラッパの謎を求め、一人大砂
漠へと向かうが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-30 23:11:56
30522文字
会話率:17%
神様なんて居ない。
居るって言ったら頭がイカれてるって思われる。
じゃ、何で政府の人間達は占いや、伝統行事を大切にするんだ?
何であり得ない事が起こるんだ?
どんだけ、低い確率でも起きる事故があるのは何でだ?
なあ?
教えてくれ
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-27 09:27:24
2634文字
会話率:52%